2023年01月27日 1757号
【カジノを中止に追い込む年に/賭博を許さない40年の歴史/大阪狭山市】
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大阪狭山市は、堺市・富田林市・河内長野市に囲まれた面積12万平方`b足らずの小さな市で、狭山池という日本最古の大きなため池が有名です。
あまり知られていませんが、大阪狭山市にはパチンコ店やゲームセンターはありません。40年前にそうした施設の建築を規制する条例を作ったのです。かつて狭山池で競艇が行われていた頃、多くの方が田畑や家を売らざるを得なくなった暗い過去の歴史があったからかもしれません。
カジノ住民投票を求める署名が法定数の1・8倍も集まったのは、そのような背景があったのではないかと察することができます。
12月18日、大阪狭山市では、西澤信善さん(元「カジノの是非は府民が決める 住民投票をもとめる会」共同代表)をお招きして、初めての講演学習会を開催しました。コロナ禍の中でほぼ会場が満杯となる約50名の参加で成功させることができました。
西澤先生の丁寧なご講演と歌あり寸劇ありの楽しい催しを通じて「大阪を『博都(ばくと)(=賭博の街)』にしてはならない」という思いを共有できたと思います。
カジノについての市議会議員アンケートの全戸配布など地域を変える独自の取り組み報告もでき、有意義な学習会となりました。
参加者からは「狭山のたくさんの皆様が協力し合い、どのように進めていらっしゃるのかを詳しく知ることができて良かったです」と感想も寄せられました。
さて年が明けカジノを本当に中止に追い込む一年がスタートしました。統一地方選を実質的な住民投票と位置づけ、大阪狭山市からもその一翼を担ってがんばりたいと思います。
(大阪狭山市・小芝英俊)

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