2023年04月07日 1767号
【さかいみほのじゃらんじゃらんinインドネシア/女性について】
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皆さまお元気でお過ごしでしょうか。ようやく春めいてきたかと思いきや、酷い花粉症で辛い日々を過ごしています。この時期は花粉を避けてインドネシアに滞在するのが良いかもしれませんね。
さて今回は、女性について触れていきたいと思います。日本では統一地方選を迎えているので、政治という観点から女性を見ていきましょう。
突然ですが、インドネシアの国会(MPR、国民協議会)には、上院にあたる地方代表議会(DPD、定員136)と、下院にあたる国民代表議会(DPR、定員575)があり、一見すると二院制です。しかし、DPDが審議するのは地方に関する事柄で、国に関わる政策を両院でじっくり審議できるということではありません。いずれも任期は5年です。国家元首は今も昔も大統領ですが、スハルト政権下は、このMPR(制限された政党での選挙選出枠と、地方、国軍、集団などの任命代表枠があった)が国権の最高機関でした。
皆さんがよく知るインドネシアの女性といえばどなたでしょう。よくテレビなどで目にする某夫人を思い浮かべる方が多いでしょうか。デヴィ夫人はスカルノ・インドネシア初代大統領の6番目の夫人です。建国の英雄には、かつて9人の妻がおりました。
3番目のファトマワティ夫人は、夫との間に5人の子をもうけます。その中の一人、メガワティ・スカルノプトリは、2001年、インドネシアで初の女性大統領に就任しました(MPRに罷免されたワヒド大統領に代わり、当時の副大統領職から昇格)。現在でも与党である闘争民主党(PDIP)の党首を精力的に務めています。また、娘であるプアン・マハラニは、2019年から、インドネシア初の女性のDPR議長を務めているのです。永田町と比べると、随分と進歩的に見えますね。 《続く》
(筆者は2020年までインドネシア在住)
メガワティ・スカルノプトリ元大統領(2019年、ジャカルタにて筆者撮影)
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