2023年04月14日 1768号
【ジェンダー平等訴える西山ちえこさんが立候補表明/幅広い市民の共同で/東京・足立区長選】
|
東京・足立区長選(5月14日告示、21日投開票)に市民と野党の共同の候補として西山ちえこさん(大学非常勤講師)が立候補を決め、3月30日記者会見した。
西山ちえこさんは、女性学、ジェンダー論の研究者であるとともに「足立・性的少数者と友・家族の会」の共同代表として、自民党区議の「(同性愛で)足立区は滅ぶ」という差別発言(2020年)を糾弾し撤回に追い込んできた。
立候補の決意では「よどんだ保守区政を再点検しジェンダー平等から区政を立て直す」「ジェンダー平等を否定する一大勢力であり続けてきた統一教会と足立区政との癒着を検証し、断ち切ります」と表明。「区政の主要な課題、子育て、少子化、介護、教育、貧困、人権、環境、平和、住宅政策、まちづくり、地域経済の活性化、市民参加、防災…これらの領域の課題解決にはすべてジェンダー平等の実現がその本質に関わっています」と明快に変革方向を示した。
区長選に取り組む確認団体は「人にやさしいまちをつくる足立の会」。市民連合あだちや革新区政をつくる会、市民が幅広く集まり、運動を展開していく。
4月7、8日には足立区をはじめ北区、江東区、墨田区の区長予定候補4人が共同の宣伝行動に取り組む。西山さんは、下町の区長選に無所属で4人の女性が名乗りを上げることに「必然だ。分析してみたい」と述べ、記者の関心を集めた。会見には足立区議会議員のぬかが和子さん(日本共産党)と土屋のりこさん(無所属市民派)が同席した。
|
|