2023年04月14日 1768号

【ZENKO横須賀参加団/日米一体の戦争準備/市民デモで粘り強くノー】

 3月26日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)横須賀参加団を実施しました。海上自衛隊基地と米軍基地のある横須賀では、毎月最終金曜日に海上行動、集会、デモを続けています。ZENKOから4名が参加しました。

 海上行動ではヨコスカ平和船団の鈴木茂樹船団長の操縦で基地を見学しました。「今日は船がたくさん停泊している」と鈴木さん。自衛隊基地には、掃海艇、輸送艦、潜水艦、イージス艦がずらりと並ぶ。米軍側も、何隻もの駆逐艦が物々しい雰囲気で、原子力空母「ロナルド・レーガン」がドックに待機。「船が多いほうがある意味良いと言える。軍事演習などで外国に行っていないのですから」という言葉が印象的でした。

 最近できた大きな弾薬庫、島全体が貯油庫の吾妻島、武器輸送のための道路建設。トマホークミサイルの配備も狙われている。これだけ危険なものが民家の集中する首都圏地域にあると考えると恐ろしい。日米一体となった戦争準備が進んでいることを肌で感じました。

 夕方から集会が開かれ、大雨の中40名ほどが参加。

 広島から駆けつけたピースリンク広島・呉・岩国の新田秀樹さんは「G7の本質は核保有3か国が広島で軍事会議を行うということ。平和を発信する広島で軍事会議は許されない。広島湾でも初めて日米合同演習が行われた。戦争のためのG7に抗議する」と訴え。

 非核市民宣言運動・ヨコスカの新倉裕史さんは「自衛隊家族に2千通のアンケートを送った。軍事費倍増の閣議決定は戦後の大転換なのに自衛隊員に何一つ相談がないのはおかしい。自衛官の人権問題も訴えたい。内閣府の世論調査で、自衛隊に好意的な意見が大半との結果が出たが、詳しく見ると、災害出動を望んでいる。世論は軍拡を望んでいない」と語りました。

 集会後、基地前を通り、抗議文を読みながら市民にデモでアピールしました。大雨でも多くの人が集まり、運動を続ける市民運動の粘り強さに頭が下がります。ZENKOもこうした月例行動に参加していきたい。

(ZENKO共同代表・河辺友洋)



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