2023年04月28日 1770号

【地方選(前半戦)を闘って 主権者はわたしたち】

新しいなかまと闘った青島まさはる選挙 地域変革の足がかり固める 横浜市鶴見区

 横浜市議選鶴見区は、定数7を10名で争う選挙戦となりました。青島まさはる候補は当選に至らなかったものの、ほぼ前回同様の4385票の支持を得ました。

 今回鶴見区では自民、維新が票を伸ばし、維新が議席を獲得。青島さんを含む左派やリベラルは約1400票減で立憲が議席を失いました。神奈川県議選鶴見区は、共産党が維新を997票差で抑え、立憲は議席を失いました。横浜市全体では、立憲、共産がそれぞれ4議席減らす中、維新が初めて8議席獲得。特に立憲は、国会内で維新との共闘を進めた結果、その政策は以前より右寄りとなり、票と議席を失いました。

 青島さんは、選挙までにともにつくる会の通信読者が9000人以上に達していて、得票の伸びを期待した私たちにとって悔しい結果となりました。しかし、投票すると答えた人は約4300人で、みんなの奮闘がその結果どおり票に現れた固い支持を築き、踏みとどまったのです。

 カジノ撤回、コロナ禍と闘い市民とともにつくった山中市政への攻撃が今後激化することが予想される中、青島さんが築いた支持は地域変革の貴重な足掛かりです。市民と野党の共闘強化の基礎ともなるものです。

 1万票獲得を巡る国政政党との闘いとなる横浜市議選では、自公維新の軍拡大増税、原発、統一教会癒着への鋭い批判と、ことごとくデマといえる維新の「改革イメージ」に対し魅力ある改革展望を対置することが欠かせません。すべての読者に実際に投票所に足を運び支持してもらう市民対話が課題として残りました。

 選挙戦では、SNS発信が充実し、新しいなかまが増え、10代、20代の若者5人が宣伝カーなどのアナウンス担当となって協力してくれました。

 闘いの方向は明確です。これまで築いてきた9千余人の読者を土台に、つくる会の活動でもより若い世代を前に立て、ベテラン、現役、若者と重層的な地域変革運動をつくって4年後にのぞんでいきます。

(平和と民主主義をともにつくる会・かながわ 高瀬晴久)


なかまと府民を信じぬいた山川よしやす府議選 教育の争点化も 大阪市城東区

 私は、山川よしやすさんの大阪市城東区府議会議員選挙を全力で闘いました。

 大阪市会の過半数獲得を狙う維新の会が城東区市議定数5に候補3人を立てた選挙。「共産党の市会議員団長・山中智子さんを必ず市議に、夢洲カジノ誘致反対運動の先頭に立ってきた無所属市民派山川よしやすさんを必ず府議に」とカジノ反対運動の力でつくり出した共闘で、維新、自民、山川の3人で2議席を争う府議選です。カジノに反対のすべての人に「当選には2万5千〜3万という膨大な得票が必要。カジノを止めるために周りの人に山川への投票働きかけを。何人可能ですか」と一人ひとりに呼びかけ、前回の約3倍1万2457票で次点、市議選の山中さんは1万1433票で議席を守りました。

 かつてないほどの支援者がフル活動しました。公選はがきに知り合いの名前を何十枚分も書いた人、毎日働きかけたことを報告する人など、多くの仲間ができました。山川さんは「死力を尽くすということばを初めて使ったが、それは、仲間、府民、市民を信じ抜くことだった」と語りましたが、本当にそうだと感じることができた選挙戦でした。

 もう一つ、維新市政に提言を送り処分を受けた久保敬元校長と選挙の中でも交流し、本当に子どものための教育とは≠争点としたことには大きな意義がありました。テストの点数で競わせ公立学校を意図的に廃校にし、浮いたお金をカジノに回す維新の教育政策。その下で苦しむ小中学生にも話しかけ、声を拾っていく。その声に維新支配をこのままにできないとの思いをいっそう強めました。

 山川さんは、私たち主権者には力があると強調します。吉村知事や維新の会候補は民意を恐れカジノを争点とすることから逃げたのに、勝ったとたん「IR・カジノ誘致は信任を得た」と言い、政府は大阪IR計画を認定しました。

 後半戦では、ぜひ、カジノ反対で闘ってきた候補の当選を勝ち取り、府民はカジノ誘致を認めていないとの声を形にしましょう。

(平和と民主主義をともにつくる会・大阪 松田幹雄)

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