2023年04月28日 1770号
【多様な性 ともに生きる/なかまユニオンが 第2回アップデート講座】
|
3月24日、大阪市内にて、第2回なかまユニオンアップデート講座―あなたの「常識」を疑え!―「LGBT、多様な性 ともに生きる」を開催しました。
講師は堀あきこさん(専門はジェンダー・セクシュアリティ、メディア文化)です。
冒頭、井手窪啓一委員長は主催者挨拶で「差別をしないなかまユニオンでありたい」と話しました。
それを受けて講師の堀さんは「差別は誰にでもあるが、知らなくて差別してしまうことの方が多い。自分が知らないうちに誰かを傷つけることはしたくない。それを止めるためには、知識を身に付けるしかない。労働組合はすべての労働者の権利を守る組織。その中には性的マイノリティも含まれる。差別を受けて職を追われたら生活が立ち行かなくなる」と語られました。
まさしく2回目のアップデート講座で、LGBTQについて考える意味だと思いました。
講座では、▽用語説明▽LGBTQと当事者運動▽LGBTQと労働、の3点について学習しました。
LGBTは性的マイノリティの権利獲得運動の中で「総称」として用いられてきた言葉で、「L・G・B・T」にあてはまらない性的マイノリティも存在することも学びました。
偏見や差別と闘ってきた当事者運動の歴史については、「はじめて知った」という感想が何人かからありました。
また、SOGIハラスメント(SOGIハラ)という言葉がありますが、SOGI(ソジあるいはソギ)とは、「セクシュアリティを決める4つの要素―▽身体的性差▽ジェンダー・アイデンティティ(性自認)▽性的指向▽性表現」のことです。
それはすべての人に関わることで、セクシュアリティに関するからかいや揶揄(やゆ)(=SOGIハラ)は性的マイノリティに限ったことではありません。パワハラ防止法では「SOGIハラ」と「アウティング」(公にしていない性的指向や性自認が暴露されること)についても、パワハラに該当すると明記されています。
参加者からは「知らない言葉についてもしっかりアップデートしていく必要があると思った」「自分の言動を見直す機会になった」などの感想が寄せられました。
一度の学習会ですべてを理解することはできませんが、これからもアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)をなくすために、学習、議論をし、誰もが尊重されるなかまユニオンをつくっていきたいです。
(なかまユニオン・M)
|
|