2023年04月28日 1770号
【入管法改悪案 審議入りに抗議/国会前緊急アクションに350人/ウィシュマさん遺族「姉の死 繰り返すな」】
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2年前に廃案になったものとほぼ同じ内容の入管法改悪案が4月13日、衆院本会議で審議入りした。難民を虐げ、在留資格のない人の命を危うくする法案は今回も廃案以外ない、と同日夜、国会正門前で緊急スタンディングとリレートークが行われ、350人が集まった。移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)など3団体の主催。
2021年3月に名古屋入管で死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの遺族も参加し、マイクをとった。
妹のワヨミさんは「国会を傍聴した。斎藤法務大臣は私たちには声をかけず、名古屋入管の事件について『適切な改革をしている』と言った。昨年11月、東京入管でイタリア人が自殺した。改革されているなら、こんな事件は起きなかったはずだ。姉の死に誰も責任をとっていないのに、法案を提出し審議することは納得できない。二度と姉のように入管内で死ぬ人が出ないよう、そういう改革をしなければならない」。
下の妹のポールニマさんも「斎藤大臣は『ビデオを弁護団が勝手に編集した』と。事件から2年近くビデオを渡さなかった法務大臣がこんなことを言うのは許せない。最終報告書だけでは、姉が必死に助けを求めているのに入管は何もしなかったことが分からない。ビデオを日本の市民に公開すべきだ。でなければ入管は同じことを繰り返す」と厳しく批判した。
移住連は法務委員会の開催日に合わせて衆院第二議員会館前でシットインを行い、廃案をめざす。
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