2023年05月12・19日 1772号

【ともに社会を変える「連帯の中心地」に/ZENKO 共同代表 河辺友洋】

 ホールの完成、本当におめでとうございます。

 私たちZENKOは、資本主義が生み出す戦争・貧困・核・差別など様々な市民の闘いを束ね、国際連帯の力で社会を変えることを目指している市民団体です。対案文化連帯・劇団セビョクのみなさんとは1990年代から、共に活動してきました。

 この間、沖縄、星州ソソンリ、済州を訪れ、闘う市民と連帯してきました。毎年夏には日韓平和市民共同行動で、日本政府・韓国政府の進める軍拡路線に一緒にNOの声をあげています。また、日韓の若い世代が集まって、戦争や核のない平和な社会をどうつくるか考える機会を多くもちました。ZHAP(ZENKO辺野古反基地)署名、朝鮮半島終戦平和キャンペーン署名を両国で集め、市民に軍事基地のない平和な東アジアをと訴えています。

 今、日韓両政府は、軍事費を増やし、かつてない軍拡を進めています。黙ってはいられません。資本主義が国境を越えて連携しているのに、私たち市民が連帯しないわけはありません。彼らがお金の力で「連帯」しているのであれば、私たちは平和を願う心で連帯しましょう。彼らがミサイルや大砲で私たちを脅すのであれば、私たちは人権、「生きたい!」という叫びを武器に闘いましょう。

 連帯とは「ともに社会を変える同志」という意味だと考えます。戦争のない世界に向けて、原発や貧困のない世界に向けて、心ひとつにともに行動していくことが連帯です。私たちはそうした連帯をしてきたし、これからも前に進めていかなければなりません。

 このインディーアートホールが、オルタナティブな文化を発信し続け、人と人とを繋ぐ「連帯の中心地」になると期待します。
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