2023年05月12・19日 1772号
【市民が支えた/統一地方選 区長選を闘って/変革の物語 次の章へスタート/多くの仲間と声を上げ続ける/東京・北区】
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橋本やすこさん (やさしいまちをつくる会・北区 区長候補)
みなさん、ありがとうございました。ご一緒に夢を見た2か月半。楽しかったです。
でも、大変な人を勝たせてしまったので、これからが正念場です。私たちは、「やさしいまちをつくる会・北区」をもっと大きく広げて、さまざまな案件に立ち向かっていかなければなりません。
戦争への道、少数者切り捨て、弱者排除へ突き進む区政を選択してしまった北区の多数派を、目覚めさせる動きを始めなければなりません。
残念には違いないけれど、何をしなくてはならないか、ハッキリしてきたこと、そのための仲間がしっかりつながったことが成果です。
ここからは、変革の物語が次の章に展開するスタートとなります。
どうかがっかりしないで、あきらめないで、声を上げ続けていきましょう。
私たちは、立ち上がった市民。声なき声に寄り添う区政が実現するまで闘いは続くので、これからもよろしくお願いします。
藤平輝明さん(やさしいまちをつくる会・北区 代表)
橋本やすこ候補は初挑戦、短期間の選挙運動にもかかわらず1万2528票を獲得し、大善戦しました。
区政変革を掲げたのは橋本候補だけでした。花川区政に異論を唱え、地域の諸課題に取り組む市民の結束が強まり、今後やるべきことが一層鮮明に。北区の変革を進めていく新たなスタートが切れました。
政策チラシ10万5千枚を配布し、宣伝カーは区内全域を2巡。全駅朝活宣伝やまちかどプラスター宣伝も実施しました。市民選対の参加者はLINEを含め100名を超えます。
ただ、保守が分裂する中で、花川区政への批判票が駒崎候補に流れ、リベラル層の票をしっかり固めることに課題を残しました。
とはいえ、選挙戦を通じた多くのみなさんとの出会いは大きな財産です。運動分野は多岐にわたります―反貧困、子どもや高齢者の居場所づくり、障がい者運動、都営住宅・荒廃問題、平和運動・十条駐屯地問題、文化・芸術運動、統一教会問題、反原発、エコーひろば館と循環型社会、赤羽公園を閉鎖させず形象遊具の大切さをつなぐ、電磁波・化学物質による健康被害、特定整備路線、羽田新ルート、児童相談所新設の課題、大型開発・まちづくりの課題などなど。「やさしいまちをつくる会・北区」をこれらの運動を束ねる場として継承発展させ、「物語は下町から始まる」第2章を紡いでいきましょう。

民意を届ける中川てつや市議誕生/みんなで成し遂げた成果/滋賀・大津市
大津市議選で中川てつやさんは、4年前の悔しい悔しい23票差次点からのリベンジを果たし見事当選しました。得票は2002票。最後の一桁の2票は、あなたと私の1票ずつで2千を上回ったとみんなそれぞれに考えています。支援のだれか一人でも欠けていたら成し得なかった成果でした。
コールセンターを設け、奮闘した電話での働きかけ総数は9270件。午前に選挙カーに乗ったメンバーは、お昼過ぎに戻り遊説での出来事を報告したら「電話かけしてきます!」と一服もせずに、元気にコールセンターに飛んで行きました。投票日前夜は「ギリギリまで必死に電話したら最後の最後に家族4人で入れてくれると言う人が現れた」と報告する人も。
また、事務所から近い大通りに面した所に、同じ黄色のシンボルカラーの他候補事務所があることが判明。前の交差点で黄色のノボリを持っての手振り計画は中止。駅やスーパーの入口付近に少人数で立って道行く人への声かけ作戦へ。「市民病院のことですが…」と話しかけると、いったん通り過ぎた人が戻ってきて会話が弾み、「わかりました。中川さんやね」との反応が何度もありました。「あの場所はいつ通っても黄色の人が語りかけていた」。これは他市から大津に通勤する知人の言葉です。
2月の決起集会に講師として来てくれた種子島の前西之表市議和田香穂里さんに中川さん当選報告と「勝利の女神のかおりさんのおかげです」とお礼を伝えると、こんな返事がきました。「選挙に出たことのある私は知っています。勝利の女神なんかいない。何よりご本人と周りの方々が必死で頑張った成果です」
市民運動の様々な課題を市議会に直接届けてくれる確かな議員が誕生したことを本当にうれしく思います。
(平和と市民自治のまち大津をともにつくる会・峯本敦子)
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