2023年05月26日 1773号

【「議会を変える」滋賀県大津市議 中川てつや 議会は市民のためにある】

 4月23日投開票の大津市議選で、私は2002票を獲得。2回目の挑戦で「無所属市民派」の議席を獲得した。

 選挙では、「市民病院直営化、小中学生の医療費・給食費無料化、高齢者の交通費補助制度・大学生向け返さなくてよい奨学金の創設」との私の政策はしっかりと市民の支持を得た。それが、過去最低の投票率の中でも、前回に比して200余りの得票を上積みすることにつながった。

 とりわけ市民病院直営化は、署名1652筆と2回の要請、街頭と駅立ちで訴えなどの運動の力で世論をつくった。1年前は私しか言わなかったが、今選挙では私以外に4候補が直営化を公約に掲げるまでになった。

 選挙中、多くの市民から期待や要望の声をいただいた。「市民病院を良くするために議会で頑張ってほしい」「先日転倒し、通院の医療費とタクシー代で思わぬ出費。高齢者医療や交通機関利用の補助を」「医療費や給食費の無料化は、どの親も望んでいる」などなど。本当にどれも切実な声であり、実現する責任を負ったと気を引き締めている。

 5月1日から大津市議として向こう4年間の任期が始まった。初日に新人議員の「ひと言抱負」の動画撮りで、私は「議会は議員のためにあるのではなく市民のためにある。これを肝に銘じて頑張る」と述べた。議会に多くの要請や請願をしてきた経験上、「議会のことは議員に任せておけ」とばかりに市民の意見を嫌う風潮が議会に存在することを感じてきた。私は、議員は、言わば市民の声によって市議会に投影された存在であると思っている。主権者である市民の立場で議会で活動することを実践していきたい。

 また、「政務活動費は議員報酬の二重取りで廃止」を訴える立場から手続きをせず、大津市議会では政務活動費を受け取らない初の議員となる。

 当選後、「初心を忘れず市民派の真価を見せて」「初質問は傍聴に行く」との多くの激励を受けた。これらを肝に銘じ憲法をいかす市政をつくる立場でしっかりと取り組み、無所属市民派議員として、議会に新しい風を吹かせたい。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS