2023年06月02日 1774号

【議会を変える市民と変える/東京都日野市議 有賀精一/オスプレイ 日野上空を危険な飛行】

 昨年11月、北関東防衛局から立川駐屯地(立川飛行場)周辺8市に対し、今年1月以降に陸上自衛隊V-22オスプレイが立川飛行場へ飛来する旨の説明がありました。

 8市とは立川、昭島、小平、日野、国分寺、国立、東大和、武蔵村山です。

 8市で構成する立川飛行場周辺自治体連絡会は昨年11月7日に、防衛大臣及び北関東防衛局長に対し、周辺住民の安全・安心、生活環境への十分な配慮等について要請していました。

 私たち日野市民は米軍横田基地にCV-22オスプレイが配備される段階から「オスプレイの危険と配備を考える日野懇談会」をつくり、学習会や街頭宣伝、市への要請行動等を行ってきましたが、今回の自衛隊V-22オスプレイ飛来に対しても監視行動をすることにしました。

 1回目の飛来は2月1日。飛行は通常モード(プロペラ機と同様)、経路は防衛局の事前の説明では多摩川沿いを飛行としていましたが、日野市街上空を飛んで来ました。

 さらに問題なのが3月28日と4月5日の2回目・3回目。このとき私は単独で市役所の議会関連のフロアである6階端の窓際に陣取り、飛来を待ちました。何とV-22オスプレイは多摩市や八王子市方面から転換モード(飛行モードとヘリモードの間)で日野市街上空に侵入し、ヘリモードへと切り替えて立川駐屯地へ向かったのです。

 日野市にこのことを伝え、防衛省・防衛局に抗議し説明を求めるよう要請。これに応え、周辺自治体連絡会も防衛局へ「立川飛行場への陸上自衛隊V-22オスプレイ飛来に対する要請」を行いました。

 納得のいく説明はいまだに防衛省等からなされていませんが、黙っていたら米軍のオスプレイと同様に危険な飛行を繰り返すようになることが懸念されます。オスプレイの飛行一つにも日本の社会が軍事国家に変えられる動きが表れるのではないか。今後も自治体とも連携しながら、危険な飛行を繰り返した陸自V-22オスプレイの訓練飛行を厳しく追及していきます。

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