2023年06月02日 1774号

【入管法改悪反対渋谷デモに7000人/「難民ようこそ」「レイシストくたばれ」/政府案 市民の力で蹴散らすぞ】

 入管法改悪案に反対するデモが5月21日、東京・渋谷の国連大学前から表参道、明治通り、渋谷スクランブル交差点を経て神宮通公園に至るコースで行われ、7000人が参加した。

 「だれも殺すな」「今でしょ おもてなし」など思い思いのプラカード、「いっしょに暮らそう」のカラフルな横断幕。“REFUGEES WELCOME RACISTS FUCK OFF=難民ようこそ レイシストくたばれ”のスローガンを掲げたサウンドカーからは、入管収容者の恐怖を表すかのようなスモークが立ちのぼる。沿道でチラシを受け取るやデモの列に入ったり、スマートフォンを向けていたかと思えば一緒に付いてきたりといった飛び入り参加も数知れない。

 デモに先立つ集会ではウィシュマ・サンダマリさんの遺族がマイクをとった。「姉が詐病を訴えていたと発言した議員は発言撤回も謝罪もしていない。入管制度の改革を議論するなら、まず姉の死の責任が入管にあることを認めよ」(妹ワヨミさん)「この議員は支援者に責任があるかのように発言している。姉を侮辱するのはやめてください」(同ポールニマさん)

 遺族代理人の指宿昭一弁護士は「いま私は『阻止できる』という確信にあふれている。全国で多くの人が声を上げている。参院では野党が一丸となって闘っている。法案の根拠が音を立てて崩れつつある。入管の答弁のデタラメも明らかになった。勝利は目前だが、ここで力を緩めてはならない」と檄を飛ばした。

 3時間にも及ぶデモ。「難民いじめる政治家いらない」「移民を犯罪者扱いするな」「送還ではなく在留資格を」「命を守れ」のコールが渋谷の街に何度も響きわたった。



 G7開催中、在日ミャンマーコミュニティーや支援者がミャンマー軍政への資金提供ストップ等を訴えたデモにZENKO広島も参加した(5月21日 広島市)

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