2023年06月02日 1774号

【ジェンダー平等、暮らしを守る足立へ/足立区長選 西山ちえこさん健闘】

 同日投開票された足立区長選では、4期16年続く近藤やよい自公区政に無所属市民派の西山ちえこさんが挑み、4万票を超える支持を得たが、当選に至らなかった。

 選挙母体「人にやさしいまちをつくる足立の会」は「西山ちえこを区長にという世論は確実に広がり、ジェンダー平等の主張には特に若い世代から大きな関心が寄せられた」と評価。「西山候補の掲げた主張と要求、選挙戦で明らかになった区民の切実な声は必ずや今後の区政運営を左右する大きな力となることを確信する」という趣旨の声明を発した。

 西山さんは新たな出会いと学びを振り返る。

 「手を振ってくれる人がいるだけでうれしい。若い女性が熱狂的に手を振る場面が何回かあった。ジェンダー平等、LGBT差別撤廃、選択的夫婦別姓、同性婚に反対し、若い人の意見を反映しない近藤区政に未来はない。票につながらないのは残念だが、私の主張が近く実現するだろう」

 「暮らしを守る訴えに対し、お年寄りの多い地域は手ごたえがあった。交通格差が大きく、バスの増便を望む声は暮らしを守る大きな要素」

 支援者も商店街練り歩きや、のぼり・レインボーフラッグ製作、SNSでの発信、一人街宣、「お帰りなさい」行動など工夫を重ねて市民と対話。「こんな楽しい選挙活動はなかった」との感想も出された。投票率の低さ(42・79%)の課題を指摘する意見もあった。

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