2023年06月02日 1774号

【汚染水を海に流すな!5・16東京行動 東電・政府・国会に要請】

 福島第一原発事故で発生したタンク貯蔵汚染水の海洋放出中止を求めて「汚染水を海に流すな!5・16東京行動」が行われ、日比谷野外音楽堂の集会に500人が結集した。

 呼びかけ団体の一つ「これ以上海を汚すな!市民会議」の片岡輝美さんは、福島県知事・双葉町長、大熊町長に「海を汚すな」の思いを届けるハガキ作戦≠紹介し、より一層の取り組みを促した。

 「小名浜機船底曳網漁業協同組合」の柳井孝之さんは「震災前と比較した水揚げは2割。ここに至るまで非常に苦労した。試験操業中、タンクに溜めた汚染水が漏れ出る事態が何度かあり、そのたびに福島の水産物受け入れを拒否された。ALPS処理水≠フ海洋放出には漁業者をはじめ多くの方が納得していない。国や東電は責任ある対応を」と窮状を淡々と語る。重ねた言葉は胸に迫る。

 集会に先立ち、東京電力本店と政府、衆議院に宛てて「福島県漁連等との文書約束を守り、理解と合意のないまま汚染水の海洋放出は行わない」ことなどを求める要請書を提出した。

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