2023年06月09日 1775号

【石垣の軍事化は住民避難¢O提 だが逃げる場所などない/北海道集会】

 5月27日北海道集会は、「基地いらないチーム石垣」の上原正光さんをオンラインゲストにお迎えしました。前回、2022年11月のスピーキングツアーに続いて石垣島から。農業者という点も共通しています。

 上原さんは、直前まで撮影し続けた多くの写真を基に、石垣島で進む軍事化の実態を報告しました。その状況は私たちの予想を越えるもので、米軍施設も自衛隊施設に紛れて建設されているとの報告がありました。

 「(石垣の軍事化は)住民避難が前提となっているが、いざとなれば逃げる場所もない。福島原発事故の自主避難者が国から切り捨てられているのを見ると、戦争で避難者になれば自分たちも国に見捨てられる」と、基地反対運動を頑張る決意を述べました。

 北海道からは、北海道電力泊(とまり)原発の地元・岩内(いわない)町に反原発運動のため移住して8年目の瀬尾英幸さんが、復帰前から関わってきた沖縄闘争について述べ、引き続き連帯を表明しました。

 ZENKO北海道は、この間取り組んだ独自行動を報告。新たな仲間と出会った沖縄・軍事要塞化写真展と三上智恵監督のスピンオフ映像上映会(3月)、札幌で開催されたG7環境大臣会合へ対抗するため取り組んだ福島原発からの汚染水海洋放出反対アピール行動(4月)です。いずれもZENKO北海道として大きな飛躍を感じられる内容となりました。

 巨大な国策(基地・原発)を通じて狭い地域に不利益が押しつけられている点に北海道、沖縄の共通性を感じました。日本の両端から連帯して国策に抗い、政治の転換を目指していきます。

(ZENKO北海道・地脇聖孝)

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