2023年06月09日 1775号

【沖縄を戦場にさせない 戦争に反対する全県組織立ち上げ準備委員会呼びかけ人・山城博治さん】

 辺野古の裁判闘争はことごとく退けられ、大きな壁にぶつかっているが、辺野古座り込み、安和・塩川牛歩行動で闘っている。「トラック前の行動は県条例違反」との沖縄県の警告に対し、「埋め立て土砂搬出は、セメントを送り出すためとする公有水面占用許可の目的外使用」と100人が県庁に結集。大衆団交で撤回させた。県政を支えるが、「違う時は違う」と声を上げるのが大衆運動だ。

 昨年12月16日安保3文書以降、「敵基地攻撃能力」による射程1000`b越えの長距離ミサイル保有、米軍と一体の前方作戦なる対中国戦略の具体化で与那国、石垣、宮古、沖縄、奄美、馬毛島へのミサイル基地・弾薬庫建設・搬入が進む。

 この動きを止める術はあるのか。米バイデンは中国を挑発し、日本に軍事化を求める。しかし、中国は一帯一路の経済政策で米を凌駕する。中国が台湾に侵攻し、沖縄を乗っ取るという岸田やバイデンの荒唐無稽な議論に乗せられてはならない。

 安保3文書に反対する全県集会に2月26日1600人、5月21日2100人が結集。秋には1〜2万人集会で内外に発信したい。

 21日の集会準備には若者グループが参加し、率直に意見交換した。若い男性が「“反対”“糾弾”、怒りと憎悪の所に若者は行かない」。シニア世代が「ではどうしたい」と切り返すと、「若者に出ていけと言うんですか」。その言葉に会場は凍りついた。

 「安保3文書は憲法違反、軍事利用はやめよう、でいい」(若者)「生ぬるい。もっと激しい言葉を」(シニア)。「提案があります」と若い女性が「“争いより愛しなさい”のスローガンを入れたい」。「誰を愛するの」と議論は続き、「“愛がある”を入れよう」「愛でつなぐ平和な沖縄」と整理した。

 大胆に議論し、大きな大衆運動をつくっていきたい。

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