2023年06月16日 1776号

【兵庫 諦めぬ市民の力で止める 沖縄ドローンプロジェクト奥間政則さん】

 5月31日兵庫集会。奥間政則さんの報告は台風の影響でオンラインとなった。

 奥間さんは、名護市安和(あわ)桟橋、本部町塩川港で、土砂搬送のダンプカーの前をゆっくり歩くなどで工事を遅らせるあつまれ 辺野古≠フ活動を紹介。「日ごろ人は少なく、多くの人が必要。全交の人が来てくれた時は助かった。ぜひ足を運んでほしい」と述べる。

 現場では、沖縄県がこの行動に対する警告看板(違反すれば科料)も掲示していたが、抗議し市民の力で看板は撤去された。舗装のやり直しを行政に求め、その工事でもダンプの搬送を遅らせることができる。

 「今日はJアラートで起こされた。PAC3が配備されているが、台風で何もしなかった。強風で発射台が倒れるおそれがあるという。台風が来たら使えない無能≠ェ露呈した」

 3月、石垣島にミサイル搬入された時、奥間さんは現地に駆けつけた。座り込んでいると初めは石垣島の職員が「道を開けて下さい」。次に自衛隊、機動隊が来て市民を引き抜いていく。若い職員には苦しそうな表情をしている人もいた。市民は設置した柵の中に入れられ、自衛隊の大きな車両が市内を走り回った。今までにない光景だ。車で牛歩≠烽オた。時速15km/時で火薬類搬送を表示した自衛隊車両の前をゆっくりと走った。「最後には止められてしまったが、あきらめずに闘うことが大事だ。全交の田中拓真さんと一緒で、お世話になった」

 「私も昔は無関心だった。沖縄に来る観光客が無関心なのもよくわかる。それを変えたのは、私の場合は父のハンセン病だった。差別を受けている。みなさんは差別と向き合っていますか? 地域で差別と向き合って地道でいいから頑張ってほしい」と呼びかけた。

(ZENKO兵庫・加瀬秀雄)

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