2023年06月16日 1776号

【滋賀 国に任せず私たちが決める 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表 具志堅隆松さん】

 6月3日大津市内で、滋賀集会を開催しました。ゲストスピーカーは、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんです。

 具志堅さんは、5月19〜21日、広島で開催されたG7サミットに触れ、「抗議集会に参加しました。日本、沖縄だけではなく、アイヌ、韓国、台湾、フィリピンからの参加もあり、国際連帯抗議集会になっていました。私は国際的な連帯が作れるかなと。サミットがウクライナの戦争を終わらせるためではなく、片方を勝たせるための会議に他ならないと思ったからです。サミットに任せていたら戦争を選択することになるのでは、という危機感を持った」と語りました。

 また、「東アジアの緊張を緩和する働きをしてほしいと、G7各国あてに声明文を出しました。今、沖縄は、日本政府に任せていれば戦争に誘導されてしまう危機感を感じています」と強調し、沖縄県にも同様のことを求めていると報告。

 「台湾有事が原因で戦争にならないように県知事として声をあげてほしいと。玉城デニー知事が国連に行くことを進めています。県庁の中に地域外交センターを作って独自に近隣諸国と外交を積み重ね戦争を回避する動きを沖縄でやらなければいけないと求めています。副知事が韓国を訪問し、知事も中国・台湾を訪問するとの報道もされています。沖縄は沖縄として日本政府に任せるのではなく独自の外交を展開しないと生き残れない」

 具志堅さんのお話に貫かれていた視点は「私たちは国の命令で動かされる存在ではないんです。私たちは国が進む方向を決めることができるんです」という点につきます。このことを受け止めた集会でした。

(ZENKO・滋賀 岩崎晴彦)

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