2023年06月30日 1778号

【千葉/東海第2動かすな 原発賠償裁判勝利へ】

 集会前日の6月17日、防衛(軍拡)財源確保法が成立した。2023年度から5年で計43兆円の軍事費のうち増額分17兆円の財源を確保するものだ。岸田の大軍拡には皆大きな怒りがあり、「少子化対策を言うのなら、この大軍拡こそやめるべきだ。軍事予算のあおりで、介護関係の業界など、いろんなところに影響が出ている」と発言が続いた。

 GX脱炭素電源法案が5月31日に参院本会議で可決された。GXとは、グリーントランスフォーメーションで、再生エネルギーの推進の中に、原子力の活用推進を盛りこんだものだ。原発事故の発生の確立を高める60年超の運転を進めた首相、経産大臣、規制委員長は許されない。一般には分かりにくい法案だが、そのひどさを確認した。

 首都圏に近い東海第2原発(茨城県東海村)を動かすなの行動を、毎月、市川市内の駅頭で展開している。6月11日の行動には、GX法成立をはじめ原発回帰への危機感から、過去最高の22名の参加があった。「岸田は好きなことをやっている。再稼働で事故が起きたらとんでもないことになるのに、知らん顔して進めている」と怒りが。

 福島原発事故避難者の千葉訴訟第2陣の控訴審が6月21日に結審となる。原発事故の国の責任を認めなかった昨年の最高裁判決から1年。それを乗り越える闘いで勝利をめざそうと確認しあった。

(MDS千葉・山口兼男)

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