2023年06月30日 1778号

【国の責任否定の不当判決から1年/原発避難者4訴訟原告団が最高裁に請願/「裁判官は徹底審理と公正な判断を」】

 「国に福島原発事故の賠償責任なし」とした最高裁不当判決から1年。生業(なりわい)・群馬・千葉・えひめの原発避難者4訴訟原告団は6月16日、最高裁に対し「裁判官の公正に疑いを持たれるようなことがないようにすることを求める請願」を提出した。

 請願では、後続の事件が最高裁に係属した際、▽徹底的に審理を行い、幅広い理解を得られる公正な判断をする▽判断の公正さに疑いを持たれないよう、裁判官の公正を担保する措置を講じる▽自身の経歴等に鑑み公正さに疑いを持たれる可能性がある場合は自ら回避するなど、適正な行動をとる―ことを求めている。

 請願に先立ち、支援者とともに最高裁西門前で宣伝行動。「今国会で成立したGX法は福島原発事故の教訓を踏みにじるもの。6・17判決はこの原発回帰政策を事実上後押しする役割を果たしている」と厳しく批判した。

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