2023年07月07日 1779号

【京都/「資本主義は崩壊」と怒りの声/今こそ民主主義的社会主義運動だ】

 京都集会が6月18日に開催され、岸田政権の軍拡路線と闘う方針を議論した。リレートークの最初に京都府向日市杉谷伸夫市議が向日市の事務所からリモートで取り組みを報告。向日市議会選は7月30日投開票。杉谷議員は4期目をめざす。

 「憲法いかし、いのちを守る」が杉谷さんのスローガンだ。政府が戦争へとつき進む中で、「戦争をさせないことが役目」だと自治体と地方議員の存在意義を強調した。

 現在向日市議会は護憲派と改憲派が拮抗している。「維新が2〜3人候補を出すようだ。今回は形勢を逆転するチャンス。勝ち抜いていきたい」と語った。

 選挙事務所びらきは6月10日だったが、それ以前から活動拠点になっている。沖縄の写真展や三上智恵監督スピンオフ作品の上映会などを行なってきた。7月には、基地強化の実態や自衛隊への名簿提出問題の学習会を行う。大阪府・茨木市の山本よし子市議を講師に招く予定だ。

 会場から争議支援の訴えがあった。向日市にある放課後デイサービス施設「クリーク向日町」で、職員が残業手当を請求したら仕事を干された。なかまユニオンに加盟し、団体交渉を申し入れても拒否。逆に、経営者は、職員が児童虐待したなどと言いがかりをつけ、交渉から逃げ回っている。大阪府労委に対し不当労働行為救済の申し立てを行なっている。

 「資本主義は崩壊している」と参加者から怒りの声が上がる。「国民生活を締め上げ戦争しようなんて、ありえない。社会が崩壊してしまう」。

 「仕事をやめる時、友人に相談した。経営者目線の返事だった」と自らの経験を語ったメンバーが頼れるのは「なかまユニオン」、MDSだと加入を呼びかけた。資本主義への対案、命を守るために民主主義的社会主義運動の拡大が求められている。



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