2023年07月07日 1779号

【カジノ国交省要請行動/認定取り消し迫り矛盾を暴く】

 「カジノ問題相談会」の呼びかけで6月23日、カジノ認定の取り消しを求める国土交通省要請行動が取り組まれた。請願には、呼びかけた山川よしやすさんをはじめ大石あきこ・れいわ新選組衆院議員、鳥畑与一静岡大教授も参加し、約30人が1時間半以上追及した。

 同省観光庁嶋田大輝課長補佐など担当4人に対し、「(計画認定の)7つの条件は必要条件ではなく認定は既になされている」(事前回答)の不当性をただす。大石議員は「法律上、指導監督の対象になる」と指摘し、山川さんは「来訪者数や収益根拠の不明瞭な計画のまま実施協定締結は出来ないのでは」と迫る。鳥畑教授がイギリスではカジノ法が規制緩和で依存症をつくる仕組みになったとつめ寄ると、国交省側も「ご指摘の点については自分たちもしっかり考えないと」と答えざるを得なかった。

 地盤沈下や土壌汚染問題については事前回答もできないほど深刻な矛盾がある。夢洲(ゆめしま)のある此花(このはな)区在住市民の「阪神淡路大震災時、地盤が軟弱で大きな被害が出た。地元に住む者としてIRカジノはまっぴらご免だ」との言葉に、担当は「鉛、ヒ素、フッ素などの問題は認識している」と回答。審査委員会議事録公開を早急に行うよう強く要請した。

 まとめ集会で大石議員は「市民の皆さんが集まりこうした交渉の場が持てるのは素晴らしい。橋渡し役として共に頑張りたい」と力強い発言。鳥畑教授も「いつでも講師に呼んでください」とエールを送った。

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