2023年07月14日 1780号

【土屋区議 第3期スタート集会/住民とともに地域変革へ/近藤区政に公的責任つきつける/東京・足立区】

 東京・足立区議選(5/21投開票)で当選した土屋のりこ議員を囲み、6月18日北千住で「土屋のりこ第3期スタートの集い」が開かれた。区内在住者十数人がかけつけ、当選を祝うとともに今後の取り組みについて活発に意見を交わした。

区政に公的責任求める

 冒頭、土屋区議が「8年間にわたる実績が評価されたものと受けとめている。それでも皆さんの支援がなければ実を結ばなかった。様々なご協力に本当に感謝します」とゼロ歳児を抱きながらあいさつ。子育てで区議自身が思うように選挙活動ができない中、支援者がフォローして前回を上回る得票で当選を果たしたことに謝意を表した。

 「住民の要望に応える区政にしていくことを活動の軸においている。近藤区政が民間委託など公的責任をどんどん小さくしていることに危惧を感じる。要望を背景に、行政責任をきっちり求めていきたい」と決意を語った。

実績見ている人が多い

 参加者から発言が続く。

 投票当日、深夜まで開票状況を見守った夫妻は「確定が深夜になってひやひやしたが、やっぱり実績を見ている人が多くいる。足立も捨てたもんじゃない、と思えた」と希望を見出す。選挙応援は久々という高齢の男性は「この人が当選しないとまずい、とひそかに思っていた。子どもたちや若い人には『人に言われて応援するのではなく、自分で見つけていくことが大事だ』と働きかけていった」。

 真言宗の僧侶は「土屋さんには大変お世話になった。人間として、受けた恩は返さねばならない。知り合いに声をかけて回った」。連日事務所に来て作業や街頭宣伝を行った女性は「これまで選挙など政治に全く関わったことがなかった。若い女性がもっと声を上げなければいけない」。ボランティアでポスター貼りなどに奔走した男性は「長い間、政治からは離れて暮らしていた。しかし今の状況を見て、何か役に立てることはないかと事務所を訪ねた」。

陳情・請願の傍聴を

 事務局から、地域変革の拠点として今後も多くの区民が立ち寄れるよう選挙事務所を土屋のりこ事務所として活用すること、一部を除いてオール与党の区政の下で「議会における十分な発言権、予算要望を伴う提案権を確保するため」として議会改革の一点で他の無会派議員の一人(国民民主党所属)と統一会派を再結成することが報告された。

 また、すでに議会に提出された介護保険料値下げ、インボイス対策の陳情、出生率改善のための施策を求める請願への傍聴・監視活動が呼びかけられた。

予算要望へ懇談会開催

 今後の取り組みでは、予算要望についての7月懇談会開催に向け、「障がい者としても難病としても支援対象から外れる、いわばボーダー層に対し『はざま手当』のような給付制度が必要ではないか」「荒川決壊などの際の緊急避難所は体育館ではなく教室を開放し、男女別や子ども連れなどプライバシーを配慮した保護を」「新設された給付型奨学金は“成績優秀”な者40名枠。せっかくの制度が差別につながっている。公平性から言って、すべての人の入学金に充てる等、改善すべきではないか」など、具体的な意見が出された。

 集いは文字通り住民とともに地域変革に踏み出す第3期のスタートとなった。



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