2023年07月14日 1780号

【競争ではなく共同の社会へ/「ええまち狭山をつくる会」が教育講演会/大阪狭山市】

 6月24日、大阪狭山市で、松井一郎前大阪市長に提言書を送った久保敬・元大阪市木川南小学校校長を招いての教育講演会を開催しました。私が市議会議員となって初めての「ええまち狭山をつくる会」主催の集まりとなりました。会場には、大阪狭山市の教員や保護者、PTA役員や市民など50人近い方々が集いました。

 講演では、提言書を出すに至った思いを中心にお話しいただきました。教職員は分断され、子どもたちはテスト漬けで競わされる毎日。上からの行政に抗いたくともやり切れてこなかった自分への怒り。「おかしいと思ったことはおかしいと言う勇気を持とう」と言い続けてきた教え子たちへの責任。それらをやさしい口調で語られました。

 「生き抜くのではなく生き合う世の中に」「競争ではなく共同の社会へ」という私たちがめざしたいまちづくりへのメッセージが送られました。

 会場からも、教員不足を心配する意見や、子どもを取り巻くメディアの問題など様々な質問などが出されました。参加した教員からは「『おかしいことはおかしいと言いたい』『学校にはもっとすてきな時間と空間が必要』など、そうだ!と思うことをたくさん聞かせていただいて学びになり、元気が出ました。最近、特にトップダウンの指示が増えてきて現場から声を上げる必要があると感じています」という感想も寄せられました。

子どもは地域の宝

 大阪狭山市に限らず、市民と教職員、保護者が一堂に会し交流する場は意外と少ないというのが現状です。私は現役の小学校教員だった頃から「教育を語り合う集い」をはじめ、保護者、市民の方と交流する機会を積極的に作ってきました。

 子どもは地域の宝です。私はこれまでの経験を生かし、市民と教職員、保護者のつながりを深める取り組みを地道に続けていきたいと思っています。今回の講演会はその貴重な一歩になったと感じました。

 6月議会では、初めての質問、討論に立ち、市議会内でも、大阪夢洲(ゆめしま)へのカジノ誘致反対やすべての小中学校へのエレベーター設置の要求など発言してきましたが、議会外でも地域の皆さんと一緒に運動を作っていきたいと願っています。

 7月になって、新しい事務所もオープンし決意も新たにがんばります。

(大阪狭山市市議会議員・小芝英俊)

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