2023年07月14日 1780号

【みるよむ(661)2023年6月10日配信/イラク平和テレビ局in Japan/ZENKOスピーキングツアー 石垣島の自衛隊ミサイル基地化を許さない】

 5月27日、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)スピーキングツアー北海道集会に、上原正光さん(基地いらないチーム石垣)がオンライン参加。自衛隊のミサイル基地化が進む石垣島の状況と反対の取り組みを報告した。

 上原さんは、石垣島の自衛隊基地の実態を説明する。小学校から自衛隊基地まで1・2キロ。登下校のための県道が間を通っている。小学校北側のサッカー場には自衛隊の大型ヘリが下りてきたこともある。子どもと住民にとって極めて危険な状態であることがわかる。

 そして、ミサイル弾薬庫。火災や爆発の際に被害を防ぐための防護壁は、基地の内側に対してだけ作られている。防護壁は近隣の住民側については設置されていない。いざとなれば住民だけが被害を受ける住民のことを考えない″\造なのだ。そのミサイル弾薬庫から集落までは330mしか離れていない。また、全国の米軍基地、自衛隊基地で問題になっている有害なPFAS(有機フッ素化合物)汚染も懸念されている。

生活の中に自衛隊が

 石垣島の自衛隊基地には全国40の都道府県から自衛隊員が集まっている。配備された自衛隊の部隊は石垣島の自然を利用しながら戦闘訓練を進めるという。

 自衛隊員とその家族は、石垣島の日常生活の中に入っていく。地元採用の隊員も多い。そうした自衛隊員とその家族を含め、市民の情報を収集する活動を進めようとしているという。

 上原さんは、そうした中で抵抗運動を考えていると語っている。

 危険なミサイル弾薬庫と実働部隊が配備されている石垣島の軍事化の実態をさらに広く知らせていかなければならない。上原さんたちの闘いに全国から連帯し、基地撤去を求め、軍拡と戦争に反対する闘いを進めなければならないことを強く実感させられる。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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