2023年07月14日 1780号

【横浜ノースドックの軍事基地化を許すな 即時返還へフィールドワーク】

 「都会のど真ん中に出撃基地があるなんてとんでもない」「生まれ育った横浜が戦争の拠点になるなんて悲しい」「南西諸島(琉球弧)より先に攻撃されるのでは」。まるで戦争前夜≠フような言葉が語られる一方、「攻撃されたら≠ネどではなく、戦争そのものを起こさせない世界をつくろう」と絶対平和を強調する。「横浜ノースドックを見に行こう!」フィールドワーク参加者の言葉だ。

 7月2日、ZENKO関東主催で、海上や対岸から「横浜ノースドック」を見学。最後はノースドックのゲート前で、「横浜も沖縄も戦場にさせない」「米軍揚陸艇部隊配備は撤回せよ」「ノースドックは即時返還せよ」と大きなメッセージバナーを掲げて訴えた。

 戦車5台積載可能な米軍艦艇が停泊している。5月には、オスプレイが横田基地に向けて飛び立った。行政は何をしているのか。「以前は、陸揚げにおいて、弾薬の搬入禁止、事故防止徹底などの要請を行っていたが、2020年頃からそうした記述はホームページから消えた。抗議ぐらいしろよ」と参加した市民は憤りを隠せない。

 企画したZENKO関東の神谷宗孝さんは「2月もフィールドワークを行ったが、今回は揚陸部隊の13隻の大型揚陸艦が3隻しか見られなかった。他は何らかの任務で外洋に出ているということだ。この5か月の間に南西諸島などへの軍事物資輸送が頻繁になっていることの表れなのではないかと感じた」と語る。

 「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」の青島まさはるさんも「今、何が私たちにとって大事なのかは明白だ。それを多くの人、特に若者に伝えていきたい」と強調した。「横浜ノースドックへの揚陸艇部隊の配備反対県民署名」を広げよう。

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