2023年07月28日 1782号

【みるよむ(662)2023年6月17日配信:沖縄・南西諸島(琉球弧)のミサイル基地化を許さない】

 5月28日ZENKOスピーキングツアー・東京集会で沖縄の山城博治さん(戦争に反対する全県組織立ち上げ準備委員会呼びかけ人)がオンラインで講演した。

 山城さんたちは「今一度全県組織を立ち上げ、戦争反対、沖縄を再び戦場にするなという組織化が必要」と2022年1月「ノーモア沖縄戦 命(ぬち)どぅ宝の会」を結成した。

 それは「与那国、石垣、宮古、沖縄、奄美、馬毛島とミサイル基地ができ、部隊の駐屯地ができる」という状況に対抗するための行動である。

 沖縄をはじめ琉球弧を中心にミサイル配備が進んでいる。山城さんは石垣市議会や沖縄県議会がミサイル配備反対決議をあげてきたことを報告した。

 一方、台湾に一番近い与那国島に「過疎化対策」を名目にして自衛隊が誘致されている。与那国町長は住民に「有事」の際の避難に補助金を出すとまで言っている。島の2000b滑走路を2500bにして輸送機や戦闘機の離発着ができるようにと求めている。

 石垣島にも100台の軍用車両が持ち込まれた後、ミサイルが搬入された。沖縄島のうるま市にもミサイル弾薬庫の建設が進んでいる。高校のすぐ近くである。住民は極めて危険な状況にさらされている。

 名護市辺野古の基地にも、道路のすぐ近くに弾薬庫が建設されている。海を埋め立て新基地を造ると共に、弾薬庫建設も強力に推進されている。

戦争止める万人集会を

 急速に進むミサイル基地化・軍事要塞化に対し、多くの若者と論議をすすめ集会やデモを成功させている。

 「戦争を止めるためにはやはり全県下を総結集する必要がある」と山城さん。「1万人、2万人の大集会、万人集会」を構想している。「県民は再びいくさ場になることを断じて許さない」。その決意がしっかりと伝わる講演だ。

(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)

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