2023年07月28日 1782号

【マイナ保険証NO 個人情報守れ 監視社会を許さない 新宿デモ】

 7月15日、「マイナ保険証やめろ!マイナンバーカードを強制するな!」新宿デモが行われた。マイナンバーカードを巡るトラブルが後を絶たない。マイナ保険証に至っては他人の医療情報が紐づけされるなど、個人情報、プライバシーはいったいどうなってしまうのか。

 デモに先立って行われたアピールで、横浜・ことぶき共同診療所勤務の越智祥太(さちひろ)医師は「マイナ保険証の狙いは健康医療情報を企業が利用することだ。どんな病を持っているか、どんな福祉を受けているか。こんなこと、表沙汰にしたくないですよね」と問いかける。

 「G7諸国で、医療情報と紐づけている国はない」。さらに「誰も取り残さない≠ニ言うなら、健康保険、福祉から外されている人を包摂できるような制度を、紙の保険証の中でしっかりと運用拡大していくべきだ」と述べると、参加した130人が拍手で応えた。

 主催団体のひとつ、「共通番号いらないネット」の原田富弘さんも「誰ひとり取り残さない監視社会≠つくろうとする政府のマイナンバーカード押し付け。これをはねのける運動を盛り上げていきたい」と力を込める。

 新宿駅周辺をデモ行進し、「マイナンバーカードは廃止」「保険証をそのまま残せ」と訴えた。

 デモ終了後、改めて越智医師に聞いた。「個人の遺伝情報などが広まると、優生保護法のような差別がまた生まれるのでは」と強く警鐘を鳴らした。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS