2023年08月04日 1783号

【戦争の危機を越え 今平和を ソウルで数千人の平和大会 ZENKOも招かれ連帯 朝鮮半島終戦平和キャンペーン】

 7月22日、朝鮮戦争休戦協定の締結(1953年7月27日)から70年を前に、朝鮮半島終戦平和キャンペーンはソウルで「休戦70年 朝鮮半島平和大会―戦争の危機を越えて 敵対を止め今、平和へ!」を開催し、デモ行進と集会を行った。数千人の参加者は、南北・米朝関係改善や朝鮮戦争終結、平和協定締結など(別掲)を要求。平和キャンペーンに招かれ、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)も海外からの参加者として平和フォーラム、ピースボートらとともに舞台に上がった。参加したZENKO共同代表の河辺友洋さんに速報を寄せてもらった。

 7月22日、朝鮮半島終戦平和キャンペーンが呼びかけた「休戦70年 朝鮮半島平和大会」がソウル中心部で行われ、韓国全土と世界中から数千名規模の人びとが参加。私もZENKOを代表し、プサンなどから駆けつけた対案文化連帯の皆さんと共に参加しました。

 集会に先立ちソウル市庁前広場に続々と人が集まり、光化門(クァンファムン)までデモ行進。各地の市民団体、労組など1万人はいるかと思えるほど多くの参加者が道路に広がり、気持ちよく市内を歩きます。沿道のたくさんの市民が注目しました。対案文化連帯の団体旗は2021ZENKOで贈った旗です。

 日本から平和フォーラムなども参加。また、平沢(ピョンテク)など韓国のさまざまな反基地活動家も参加し、サードミサイル撤去を闘う星州(ソンジュ)ソソンリのカン・ヒョンウクさんにも会うことができました。

 「敵対をやめて平和をつくろう! 戦争の危機をやめろ! 戦争をやめて平和を!」とコールしながら光化門前へ。大会は、国内・国際活動家と市民からの平和メッセージ、ドラムなどの音楽や数百人の市民大合唱もあり、若い人が目立つとても開放的な集会でした。

 海外の運動団体とキャンペーン事務局との交流会の場があり、ZENKOの朝鮮半島平和宣言署名行動について報告しました。4月段階で集約した約1500筆を渡しましたが、終戦平和キャンペーン事務局メンバーからは「大量の署名用紙が送られてきてびっくりした。地道に日本で連帯していただいていることに感謝したい。日本でこれほどたくさん集めてくれたことに感謝」と驚きとお礼の言葉をいただきました。

 私たちの2020年以来の署名の取り組みが、平和を求める国際連帯の大きな力になっていることは間違いありません。

 朝鮮半島終戦平和キャンペーンは、署名を最終集約し、9月末に国連に提出する予定です。そのため、現在手元にある署名用紙をZENKOin横須賀の場で集約し、韓国ゲストに渡したいと考えています。

 最後まで署名を積み重ね連帯していきましょう!

◆大会の主な要求項目

▽敵対を止め南北・米朝関係改善▽朝鮮戦争を終わらせ平和協定を締結▽核兵器も核の脅威もない朝鮮半島と世界をつくる▽制裁と軍事的脅威ではなく対話と協力で紛争解決▽韓米日軍事協力の中断▽軍拡競争の悪循環から抜け出し市民の安全と環境のための投資



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