2023年08月04日 1783号

【命の海を守れ/汚染水海洋放出絶対反対/経産省 東電へデモ】

 東京電力福島第一原発の事故汚染水の海洋放出が、今夏にも強行されようとしている。7月20日、「経産省前テントひろば」が呼びかけ、「放射能汚染水海洋投棄反対デモ」が行われた。

 日比谷公園から新橋駅付近までデモ行進。経産省と東電本店を通る際に、「東電、経産省は約束守れ」とシュプレヒコールをぶつける。国と東電は2015年に「ALPS処理水は関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と福島県漁連と文書で約束をしている。それを反故(ほご)にしようとしていることへの当然の抗議だ。「放射能汚染水を海に捨てるな」「薄めて廃棄は約束違反」。好き勝手にふるまう国と東電への怒りは収まらない。

 デモ出発前に、小名浜(おなはま)機船底曳網(そこびきあみ)漁協の柳内孝之さんのメッセージが紹介された。「IAEA(国際原子力機関)は処理水の海洋放出計画を『国際的な安全基準に合致している』と述べるが、IAEAは我々の産業に対して生活保障はしない」と住民の被害など知らぬ存ぜぬ、無責任なIAEAに憤る。

 福島の漁業を守るため一生懸命頑張り続け、震災前の2割に水揚げ量を戻した。その苦労に冷や水、いや汚染水≠浴びせる気か。

 デモ終了後、東電本社前に戻り、対応した東電職員に「海洋投棄計画を速やかに中止すること」を要求する「東電への抗議文」を読み上げ、手交した。

 抗議集会では、「今回の汚染水放出を、放射能被ばくと関連して闘っていきたい」との意見も挙がった。



7・23関電前集会に380人

 国と関西電力の暴走とめようと、関電本店前で開かれた「最古の老朽原発・高浜1号うごかすな!緊急集会」に380人が参加。デモでアピールした。(7月23日・大阪市)

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