2023年08月11日 1784号

【「国に責任なし」最高裁不当判決乗り越える 原発被害者が統一署名開始】

 福島原発事故をめぐっては、千葉訴訟など全国4高裁で国の責任に関する判断が割れる中、昨年6月17日の最高裁判決は国には責任がないとする不当なものだった。この不当判決を覆すため、個別の利害を超え被害者が広く手をつなごうと、「原発事故は国の責任です 6・17最高裁判決を正すつどい」(主催―原発被害者訴訟原告団全国連絡会)が7月28日、都内で開催され、原発訴訟原告を中心に100人以上が参加。統一署名の開始を確認した。

 福島県会津若松市からオンライン参加した片岡輝美さんは、大熊町の被害者の「心情」を持ち出して汚染水放出への理解を得ようとする国の被害者分断政策を乗り越えようと訴えた。京都訴訟原告からは公正判決署名の呼びかけも。ZENKO関電前プロジェクトも「最も古い高浜1号機を再稼働した関西電力に怒りを感じる。ともに闘いましょう」とアピールした。



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