2023年08月11日 1784号

【維新・馬場「第2自民党でいい」/改革詐欺にだまされるな】

 日本維新の会の馬場伸幸代表が妄言・暴言を連発している。まずは、自らの党を「第2自民党」と評したことである。

 馬場は7月23日に出演したネット番組で、共演者が維新について「第2自民」との見方があると指摘したことを受け、「第1自民党、第2自民党でいいんです。第1、第2自民の改革合戦が政治を良くすることにつながる」と言い切った。ほかの野党に対しては「立憲民主党がいても日本は何も良くならない」「共産党はなくなったらいい政党」などと攻撃した。

 維新が自民党の補完勢力であることは、数々の悪法成立をアシストしてきた事実を見れば明らかである。今国会では、マイナンバー法や入管難民法の改定などを手助けした。そうした振る舞いが「第2自民党的」と指摘されてきたわけだが、自分で認めるとは…。

 この馬場発言に同調する者がいる。国民民主党の古川元久国対委員長だ。政権交代が可能となる2大政党は「9割似通った政党」であるべきだと主張した。いわく「違いはイオンとイトーヨーカドーくらいの違いじゃないといけない」。

 これではっきりした。岸田政権の軍拡・大増税路線に反対し、その変革を求めるなら、間違っても維新や国民民主に一票を投じてはならないということだ。

 維新・馬場のトンデモ発言をもう一つ。7月26日に行われた内外情勢調査会の会合で「今すべきは『異次元の少子化対策』ではなく『異次元の歳出削減』だ」と述べたのだ。維新は軍事費増額自体には大賛成の立場なので、“社会保障や教育・医療費を削りまくれ”ということだろう。

 維新がセールスポイントとする「身を切る改革」とはこういうことだ。第2自民の改革詐欺にだまされてはいけない。   (O)
MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS