2023年08月11日 1784号

【韓国・対案文化連帯/ユ・ミヒさん】

 韓国で日帝時代や朝鮮戦争のトラウマを持っていない人は一人もいない。2020年に署名1億筆を目標に朝鮮半島終戦平和キャンペーンを始めた。ZENKOの同志らが3600筆を集めてくれ感謝している。

 韓国でも戦争が扇動されている。5月31日の早朝、全市民に突然こんなメールが届いた。「避難の準備をしろ」「ソウル地域において警戒警報発令、子どもと高齢者が避難できるようにしなさい」。食料を準備せねば、南に逃げねば、と多くの市民が動揺した。その20分後、先の警報は誤発令だったとメールが来た。

 70年前の7月27日、朝鮮戦争は休戦した。しかし、終戦はおろか、日米韓は軍事同盟を強化し、核兵器搭載が可能な原子力空母や原子力潜水艦が韓国に入ってきている。尹(ユン)政権は「力による平和」「終戦宣言運動は反国家勢力が主導」などと言い、米韓首脳会談で「核対核」で北の核には厳しく対応するとし、新たな冷戦に入っている。

 一方で星州(ソンジュ)ソソンリ、済州(チェジュ)カンジョン村をはじめ平和をつくる市民の闘いは続いている。軍事同盟ではなく市民同盟。グローバルな平和運動をともに進めていこう。

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