2023年08月18日 1785号

【日韓市民の連帯で平和な東アジアへ/第2分科会】

 第2分科会「東アジアで戦争起こさせない! 平和な東アジアを日韓市民の連帯で共につくろう!」ではZENKO共同代表の河辺友洋さんが基調を提起。

 「日米韓政府による軍事力強化が進む一方、朝鮮戦争休戦70年の7月27日に向け世界375か所で『朝鮮半島平和行動』が展開された。朝鮮半島終戦平和キャンペーンの賛同署名は全世界から17万1716筆。ZENKOはその2%、3680筆を集めた。9月末、国連に提出する」

 韓国・対案文化連帯のユ・ミヒさんは「横須賀に来て、軍事基地が人びとの生活に及ぼす影響を目の当たりに。米国は韓米日の三角同盟にNATO(北大西洋条約機構)を加え、『インド太平洋戦略』へと拡張している。今すぐ行うべきは戦争を止めるための具体的な行動だ」と強調する。

 ソソンリで、済州(チェジュ)島で、平沢(ピョンテク)・群山(クンサン)で闘いは続く。ミヒさんは「歴史・民主主義・脱核・人権・気候危機など人類の生存を脅かすすべての問題に取り組む。過去と現在が出会い、明日を開く拠点として『暁露(ヒョロ)インディーアートホール』に『記憶の部屋』を設けた」と述べ、ZENKOや「月桃の花」歌舞団の支援に謝意を表明。「持続可能な明日のために、地域・人種・宗教・国家・民族の枠を超えてグローバルな平和活動を」と呼びかけた。

 神奈川3区野党共闘を求める市民の会の中原憲一さんらは、横浜ノースドックへの米軍揚陸艇部隊の配備に反対する県民署名のスタートを報告。参加者の「署名がなかなか集まらない。『(米軍配備は)いいんじゃない?』と言う人も」との発言に、ミヒさんは「私たちも終戦キャンペーン署名1筆だけといった経験をした。しかし、セウォル号事故遺族の思いを『記憶の部屋』に展示すると、見学した学生から積極的な感想が。写真展や映画会など多様なチャンネルを使い、一つ一つ『小さなタネ』として人びとの気持ちに植えていくことだ」と応じた。

 「日韓平和参加団実施」「ノースドック揚陸艇部隊配備反対署名の集中」「市民同士の交流で戦争策動・排外主義を止める」などの決議案を確定した。

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