2023年08月18日 1785号

【2023ZENKOin横須賀 東アジア・太平洋地域の平和を国際連帯で】

 神奈川県横須賀市で開かれた2023ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)2日目の7月30日、内外のゲストとともに「STOP!戦争・貧困・原発」へ各分野の運動方針が論議された。一部を紹介する

11・23沖縄を戦場にさせない県民大会へ 第1分科会

 第1分科会は「国際連帯の力で辺野古新基地・琉球弧の軍事化を止めよう!」と題して開催。DSA(民主主義的社会主義者)国際委員会ジェラルド・ダルボンさん、イラク労働者共産党サミール・アディルさん、沖縄・平和市民連絡会の上間芳子さんが討議。沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんと京丹後市議の永井友昭さんがオンライン参加し、ZENKO京都が会場で活動報告を行った。

 上間さんは、日本の軍国主義の拡大に警鐘を鳴らす。「沖縄は米軍基地は減らない上に、自衛隊基地も増えている。しかし、その自衛隊に反対が起きているとは言えない。全国で戦争を準備する岸田政権、自衛隊と対峙しなければならない」。さらに基地増強を批判する。「琉球弧で隙間のない軍事態勢を構築しようとしている。米軍が有事≠誘発し、戦うのは自衛隊だ。このことを見据えて、米軍基地だけでなく、自衛隊基地にも反対しなければ辺野古も止まらない」

 上間さんは、11月23日の沖縄を戦場にさせない′ァ民大会への参加を呼びかけた。世界へ広げたい。

パレスチナ支援も提案

 サミールさんとダルボンさんはウクライナ戦争に加え中東への注意を喚起した。

 「パレスチナ人に残虐な虐殺を続けるイスラエルにおいて、米政府はイスラエルのファシズムに目をつぶっている。一方、中東での地位を維持しようと中東地域の反動勢力を支援している」とサミールさんは米国を批判。その政策に対し、ダルボンさんは「国際法を侵し、パレスチナ人に対する戦争犯罪を助長しているイスラエルの入植者組織に、ニューヨーク市は資金提供を行っている。その停止を求める法案を提出している」。

 サミールさんの提案で、「パレスチナへのイスラエルの攻撃に反対する」項目が決議案に盛り込まれた。

 二人は、ウクライナ戦争の激化や中国と米国の覇権争いよって、軍事費が膨張し、労働者のニーズを無視、住民サービスが低下する世界を変革するために、国際連帯の重要性を強調した。

 ダルボンさんは、ZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)運動を広めている。そして、東アジア・太平洋地域の平和勢力を結集する国際会議の実現に向けて動き出すことを、会場全体で確認した。



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