2023年09月01日 1786号

【2023ZENKO労働運動分科会/労働法制改悪阻止を決議/あきらめずに闘えば勝てる/―つながり、声を広げていこう―】

 神奈川県横須賀市内で7月30日、2023ZENKO第5分科会に首都圏なかまユニオンやなかまユニオンなどの労働者が集まり、あきらめない思いを共有しつながりを深めた。

 首都圏なかまユニオンの伴幸生委員長が冒頭「簡単に解雇事由を成立させてしまう『解雇金銭救済制度』をはじめとした労働法制改悪をストップさせよう」と決議案の意義を強調した。

 まず、あきらめない取り組みで勝利した闘いが報告された。東リ偽装請負闘争では「偽装請負から、5人の組合員が正社員として会社に復職した。みんなに広げるために本を出版予定。声を上げたくても上げられない労働者に、あきらめずに闘えば勝てると伝えたい」。メガネスーパー争議を闘った当事者が続く。「4人の組合員が会社を変えようとしてきた。パワハラ、人権侵害が、告発によって明らかになり、第三者委員会が事実を明らかにさせた。今のビッグモーターの問題と同じことが、さまざまな職場で起きている」

 つながり、声を広げてきた神明会ラ・アケソニア分会など福祉職場からの報告は共感を呼んだ。参加した福祉労働者は「(経営側は)労働組合との対策に労力を割くのではなく、ゲストへの介護に力を使うようにしてほしい。なかまユニオンの中でも、エッセンシャルワーカーのつながりを強めていきたい」と連帯の思いを述べた。

 現在、争議の渦中にある労働者の報告には、「管理体制が崩れ出した時に会社が変わり始める。それまでがんばってほしい」と励ましの言葉がかけられた。

闘争で希望が生まれる

 分科会決議の論議では、「働き続けられる職場にしたい」「労働組合が日本を変えていく力だというイメージがほしい」「最低賃金は1500円より高くをめざしては?」などの活発な意見が出された。

 最後に、ZENKO企画で上映されたヘイトと闘う在日女性らのドキュメンタリー『もっと真ん中で』制作者の韓国のオ・ソヨン監督が発言。「現在のユン政権の労働政策は、いわば労働組合に対するヘイトスピーチ=Bかつて争議を支援する『希望のバス運動』の時、希望の反対は無関心だと言ったが、その気持ちになっていたことを反省した。希望があるから闘争するのではなく、闘争することで希望が生まれる。連帯を力にともに闘いましょう。闘争(トゥジェン)!」。

 短いながらも熱い分科会を終えた。

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