2023年09月01日 1786号

【ZENKO地域変革分科会 下町4区区長選元候補勢ぞろい 未来へのキックオフの場に】

 私たちは何故立ち上がったのか…。

 7月29〜30日に横須賀で行われた2023ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)に第14分科会のパネラーとしてお呼びいただき、ちょうど交流が始まっていた下町4区区長選元候補の女性たち(足立区・西山ちえこ、江東区・あしざわ礼子、墨田区・さねふじ政子、そして私、北区・橋本やすこ/敬称略)は、何らためらうことなく結集し、思いの丈を語らせていただきました。

 「地域からの変革〜区長選をふまえて」と銘打った分科会。4人のパネラーは、パワーポイント画面で5〜10分、下町4区それぞれの特徴や共通項を出し合いながら、無所属、新人、無名、政治経験無しの女性候補者として、やむにやまれず立ち上がり、地域の人や団体、政党に支えられて闘い抜いた、短くも充実した日々をふり返り、参加者の皆さんと意見交換しました。

 基調と企画者(ZENKO北部、同千葉)の意向を汲んで、過去より今後にフォーカスした内容として、各自意欲的に過ごしているアフター選挙の実情が語られたのは画期的でした。敗戦者が選挙の後、こんなに元気に交流し、未来を見据えて活動や仕事に邁進する姿を公にさらすことが、過去にあったでしょうか。そのことが、地域の仲間たちをどんなに勇気づけ励ましているかと思うと、本当にうれしくなります。

 各地域は、新自由主義的な路線の区政運営の下、弱者が困窮疲弊しているのを放置。開発優先のまちづくりを住民との丁寧な話し合い抜きで進めており、各種政策、区民サービスに向けるべき財源を多額に貯め込んでいる、という共通点がありました。しかし、市民の怒りを自民・公明・維新に向けていく闘いは、選挙への、特に若年層の無関心や低投票率、政党間の連携不調等により厳しい結果となり、4人は共に、善戦しつつも落選したのはご承知の通りです。

1人でなく4人でこそ

 悔しかったこと、辛かったこと、悩んだこと、もっとこうすれば良かったと反省したり、こんないいことがあったと気付いたり。1人だったら、自分の区だけだったら、こうはいかなかったのではないか。王子駅頭での下町4区共同街宣で出会い、お互いをよく知らないまま各自の選挙戦に突入していった私たちですが、ZENKOin横須賀に、このような、ふり返りでありキックオフでもあるような発表の場をいただいたことで、さらに大きく活動を広げていく力を得たのではないでしょうか。

 4人を(勝手に)代表して関係皆々さまの企画運営、後方支援、応援の数々に心から感謝申し上げます。四者四様の、あるいは共同の今後の動きにぜひご注目いただき、地域変革の流れを市民の力の結集で前進させていきましょう。

(MDS東京北部てぃんぬぶし支部 橋本やすこ)

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