2023年09月01日 1786号

【大阪夢洲カジノを止める 事業者 融資企業ら24社に府民が一斉要請】

 夢洲(ゆめしま)カジノを止める大阪府民の会は、8月10日、約70人で府内一斉行動に取り組んだ。

 8グループに分かれ、カジノ運営事業者のMGMリゾーツ、オリックスをはじめ、融資銀行や出資企業、計24社へ要請行動。「企業理念に立ち返りカジノに融資・出資するな」と府民の声を直接届けた。初めて要請した企業もあり頑なな対応もあったが、大半は要請書を受け取らせた。「次はどの企業さんに行かれるんですか」と尋ねる会社も。一斉行動として企業要請に取り組んだことを企業側も意識し、注目せざるをえない大きな反響を作った。

 正午から1時間は炎天下の中、大阪市役所前で宣伝行動だ。大石あきこ・れいわ新選組衆院議員も駆け付けアピール。企業要請報告を受け、山川よしやす事務局長のコールで「横山市長!ちゃんと双方向の対話の場を作れ」「カジノはあか〜ん」と70人が市庁舎に怒りの声をぶつけた。

IR説明会でも追及

 8月17日にはIR推進局が「第1回説明会」を市内で開催した。会場前ではバナー、プラカードを掲げ、チラシ配付などスタンディング行動。わずか1時間半の説明会は、以前の説明会とあきれるほど酷似した説明に1時間近く割き、参加者の質問にまともに答えようともしない姿勢に一斉に抗議の声があがる。

 山川事務局長や府民の会スタッフも4月計画認定時の「7条件」を追及する鋭い意見、質問をぶつけ、新聞やテレビ各社が「(参加者からは)十分な説明になっていないとの声が相次いだ」などと報じた。

 万博もあわせ矛盾噴出。潮目は変わった。認定取消、計画撤回を求める署名や横浜市カジノ中止を描いた『ハマのドン』上映、府民による公聴会など多彩な取り組みでカジノは作れないという声をさらに広げよう。

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