2023年09月08日 1787号

【沖縄 全国を戦場にさせない 身近で活動する人から希望もらった/『沖縄、再び戦場へ』上映会in越谷】

 8月19日に埼玉県越谷市で三上智恵監督『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品上映会を開催し、90人に鑑賞していただきました。

 参加した中学生は、工事車両を止める宮古島「牛歩踊り」での楚南有香子さんの言葉「みんなの幸せを願っている」に「心があつくなった」。複数の参加者から「運動している方は年配の方が多く、このままだと途絶えてしまう」(40代)という危機感が聞かれました。「部分ごとのシーンを使用してTikTokを作ったらいい」(20代)という提案も。

 開催したのは、越谷の市民団体と労働組合の実行委員会。ママさんグループのメンバーは1歳の子を抱えて登壇し、「情報を文字でとるのと違い、人と人とのやり取りを映像で見て感じるものがたくさんあった」と言葉に詰まりながら感想を述べ、「辺野古埋め立ての時は無力感をもったが、市政に目を向けられるようになり、身近に活動している人が多くいて希望をもらえた。自分も地道に活動していきたい」と語りました。

 琉球弧(南西諸島)のイラストプラカードを掲げて街頭などでアピールしている「島じまスタンディング」の石井信久さんが、6月に訪問した与那国島などの報告も交えて講演。「島じまの人びとは2015年の戦争法の時から声を上げ続けてきた。今度こそ島じまの声を聞いて一緒に闘えるか、平和運動が問われている」と訴えました。

 今後の行動方針として、沖縄県議会の「沖縄を再び戦場にさせない」意見書を重く受け止め越谷市議会からも国に意見書を提出するよう求める請願や、11・23沖縄県民大会に連帯する越谷での集会・デモなどを提起しました。9月議会に向け上映会参加者からも請願者を募り、各会派の議員に賛同を要請しています。総選挙に向けた地域での市民と野党の共闘強化にもつなげていきたいです。

(埼玉・越谷上映会実行委員・原弘篤)

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