2023年09月15日 1788号

【原発賠償京都訴訟控訴審 最高裁不当判決を"本気で"正す 9・26裁判所一周200人パレードへ】

 全国の原発賠償訴訟は、昨年6月17日の最高裁不当判決を覆そうと闘い続けている。年内には、東京や千葉第2陣、だまっちゃおれん愛知岐阜訴訟などの高裁判決が出される。京都訴訟の大阪高裁での審理も大詰めを迎え、早ければ年内結審の可能性もある。

 そうした中で、9月26日の京都訴訟控訴審第19回期日に合わせ、「原発事故は国の責任!最高裁不当判決を市民の力で正そう! 私たちは本気です 集まろう大阪高裁 裁判所一周200人パレード」を成功させようと、9月1日にはプロジェクト会議を開催した。

 会議では初めに、裁判所一周200人パレードの位置づけ・狙いを確認した。

 強調したのは、今回の行動は、大阪高裁で「原発事故は国の責任」との判決をかちとる(裁判官に判決を書かせる)ための飛躍をかけた行動であることだ。

 最高裁判決はあまりにもずさんで不当なものであり、法律家、学者などからも強く批判されているが、腐っても最高裁判決”。下級審の裁判官への影響は大きい。大阪高裁裁判官に「国に責任あり」の判決を出させるためには、裁判官を「飛躍」させる必要がある。

運動の飛躍で勝利判決を

 そのためには、私たち京都訴訟団(原告団・弁護団・支援する会)が大きく飛躍しなければならない。

 具体的には、弁護団は、裁判官に「国に責任あり」の判決を書かせるために、法廷内でより説得力のある弁論を展開すること。

 そして原告団は、出廷原告が「いつもの顔ぶれ」ではなく、この間裁判や運動に参加できていない原告や福島に帰還している原告が、原告席や傍聴席に並び、原告の本気を示す。現在進めている全原告世帯との対話運動が飛躍の鍵だ。

 さらに、支援する会は、本気になって傍聴席をあふれさせ、第2次署名を積み上げ、文字どおり裁判所200人パレードを成功させる。裁判官に公正な判決を求める市民の力を見せつけるために、大きく宣伝していくことを確認した。

 200人パレードでは、参加者一人ひとりの言葉を書き込んだメッセージボードを持ち、裁判所正面周辺で原告・支援者が3分アピールを行い、「原発事故は国の責任」とみんなでコールしながら、裁判所一周パレードを行う。

 みなさん。9月26日、控訴審期日の傍聴とあわせて、ぜひ裁判所一周200人パレードにご参加ください。

(原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会 奥森祥陽)

支援する会ウェブサイト
6/6裁判所一周100人パレードの50秒映像



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