2023年09月15日 1788号

【議会を変える/足立区議土屋のりこ/611項目の要望実現へ】

 9月1日、会派として取りまとめた来年度予算要望を区長部局へ出し、懇談をおこなった。区民の方から私たちに寄せられた要望は611項目で、過去最多となった。

 「ワーカーズコープさんのことで心を痛めている。人員不足という根本原因解決のために委託費等の人件費部分の増額を」と求めると、区長も所感を述べ意見交換となった。直接区長、副区長、政策経営部長らに施策の実現を求められる場は貴重だ。議員といえど、首長と直接話せる機会はそうあるものではない。

 ほか、障害者地域支援事業者への物価高騰対策、全妊産婦への支援策拡充、紙の健康保険証を廃止しないこと、LGBT当事者や子どもたちの居場所つくり、母子寮の増設等について、声を寄せていただいた区民の方に代わって施策の必要性を訴えた。

 区長からは、保険証のマイナンバーカードとの一体化に関して保険医協会からも紙の保険証を廃止しない旨の要望があることを受けとめるとの言葉が。

 副区長からは、私が提言していたお祭りの屋台でのリユース食器の活用について、京都・祇園祭りに視察に行き今年度秋のAフェスタ(あだちフェスタ)では初めてリユース食器を活用する方向でいくと報告を受けた。リユース食器を使うことで容器プラごみが排出されず、祭りによる廃棄物が大幅に削減されることとなる。こちらは環境審議会で提言してきた事柄だが、具体的な政策提言が実るとうれしいものだ。

 今回出した要望書への回答は年明け1月に返ってくるが、来年度予算について実質的に施策を語り、実施を求める質疑をおこなうのが10月の決算委員会の場となる。決算審議でこれまでの事業を振り返り、どう改善すべきか、何が足りないのかを指摘し、新規事業を来年度予算に盛り込めと求める。

 区長をはじめ執行機関と対決し、よりよい暮らしのできる足立区へ変革をいっそう前に進めていきたい。冷たい社会と闘い、誰一人見捨てない足立区政へ変えていこう。

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