2023年09月15日 1788号

【最高裁不当判決糾弾/国の違法行為を司法が追認/玉城知事に「不承認」支持のメッセージを送ろう】

 最高裁は9月4日、辺野古新基地建設の設計変更申請不承認に対する国土交通相「是正指示」の取り消しを求める沖縄県の訴えを、弁論を開かないまま退ける不当判決を言い渡した。

 「不当判決糾弾」「辺野古埋め立てはできないぞ」「玉城知事を激励しよう」―判決直後、最高裁前にシュプレヒコールが響いた。抗議行動を呼びかけた「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会の木村辰彦さんがマイクをとる。

 「不承認を取り消した国交相の『裁決』をめぐる訴訟で福岡高裁那覇支部判決(3/16)は、不承認を『玉城知事による裁量権の逸脱・濫用であり違法』とした。一方、翁長(おなが)前知事による仲井眞(なかいま)元知事の埋め立て承認の取り消しをめぐる訴訟で最高裁は『仲井眞元知事の裁量権行使は適法であり、承認取り消しは違法』とした(16年12月)。つまり、基地建設に協力する知事の裁量権は認めるが、基地建設を否定する知事の裁量権は認めないという判決だ。法の番人である裁判所が国の違法行為を追認し、全く迎合し、沖縄県民の民意を踏みにじって基地建設に加担する。三権分立が崩壊している。絶対に許すことができない」

 木村さんは続けて「全国から玉城知事に『正しいのは玉城知事。絶対に設計変更申請を承認しないでほしい』の声を届けよう。沖縄と全国の力を一つにして玉城知事を支え、新基地建設を阻止しよう」と訴える。

 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さんは「みなさん、これからですよ。辺野古新基地建設・沖縄の軍事要塞化をストップさせ、沖縄がいま向き合わされている戦争への道をストップさせていかねばならない」と檄を飛ばした。

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