2023年09月22日 1789号

【三上智恵監督講演会 230人に沖縄発メッセージ届ける 東京・日野市】

 『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』の三上智恵監督講演会は「沖縄あしびなーまつり実行委員会」「戦争はダメです!共同アクション日野」の2団体共催で取り組んだ。この連携は2月「ピースパレード」を私たちが呼びかけ、日野地域をパレードしたところから始まった。合同会議を積み重ね、予約やネット販売でチケットを伸ばし、当日9月9日には、三上さんの沖縄発メッセージを230人もの参加者に届けることができた。

 三上さんは冒頭、「日野地域は、私の作品を熱心に繰り返し上映してくれているが、いつ私を呼んでくれるんだろうかなーと期待していた」と切り出した。

 「スピンオフ上映を開始しようと思ったわけ」「1千か所を超える地域で上映され私が励まされた」「台湾有事に関わる沖縄で進む軍事作戦とは」と続けた。最近取材している与那国島について「島民が少ない島に、自衛隊が家族でやってきて、村の活動にも若い力でかかわり島の活性化に取り組んでいる」と実態に言及。そうした姿やシェルター計画を求めている島民らの姿と、戦争準備に危機感を募らせる沖縄島などの住民意識とのギャップ≠ノついても触れた。

 質疑で「台湾問題で騒いでいるのは日本と韓国だけ」「殺されないためには、白旗掲げて捕虜に。国のために犠牲になってはいけない」などのやりとりも。三上さんは最後に「次回作は来春」と。それを受け、共闘の仲間で「来秋、大上映会を」と語り合った。

(沖縄あしびなーまつり実行委員会・立山正隆)

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