2023年09月22日 1789号

【ハマの港に基地はいらない Bye Bye ノースドックパレードに500人 横浜】

 9月10日、横浜ノースドックへの米軍揚陸艇部隊配備反対、早期返還を求める10万筆県民署名をアピールする「Bye Bye ノースドックパレード」が行われた。

 約500人が市内の桜木町駅前広場に集結。「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」がパレード実行委員会の中心を担い、近隣のさまざまな市民団体に呼びかけた。東京都からも市民が参加し、立憲野党の議員が駆けつけた。


戦争拠点へ着々と強化

 「ノースドック反対県民署名実行委員会」共同代表の福田護弁護士は、ノースドックが「戦争の拠点」として、日々着々と強化されている現状を説明。さらに、「ノースドック追跡・リムピース」共同代表の金子豊貴男さんは「横浜の本牧(ほんもく)ふ頭のB突堤は、日本全国の米軍で使う食料その他の輸送専用基地になっている。陸上自衛隊木更津駐屯地がオスプレイの整備基地になり、横須賀の空母母港化からは50年。横浜だけではなく東京湾全体が海の基地にされている実態を明らかにしなければならない」と危機感を強める。

 「厚木市九条の会ネットワーク」の山本幸子さんは「ノースドックは県内の相模原、座間の基地とつながっている。横浜港が人びとを殺すための基地になることを許すことはできない。横浜のカジノ建設は中止させた。次はノースドックの闘いだ」と意気込む。

対岸のドック見学も

 パレードでは「世界をつなぐ平和の港だ」「争うよりも愛し合おう」「声を形に、署名をしよう」と平和な横浜をアピール。

 臨港パークに移動し、対岸のノースドックを見学。これまで周辺の基地に軍用資材などを運び込むための保管場所として使用されてきたドックには、今後、人員や物資を戦地に輸送する揚陸艇部隊約280人の配備が発表されている。

 いろいろな艦がつねに入れ代わり立ち代わり入港している現状を、「ともにつくる会・かながわ」メンバーがパネルを使って説明する。この日は、潜水艦の音響情報を探知し、その動向を分析する音響測定艦が1隻停泊していた。

臨海パークから基地を見学(9月10日)
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