2023年09月29日 1790号

【ウクライナ戦争 9・30〜10・8国際共同行動へ 広がる「軍事支援やめよ 」「即時停戦を」の声】

 6月ウィーン平和サミットが呼びかけたウクライナ戦争即時停戦を求めるグローバル行動週間(9/30〜10/8)では、世界でさまざまな行動が予定されている。こうした取り組みに続こう。

停戦を 平和交渉を$「界に発信 米国

 全米のキャンペーンの中心となっている、反戦団体CODE PINKなどPEACE in UKRAINE(ウクライナに平和を)は、行動週間前後を含め32以上の「国際行動週間イベント(9/15段階)」を発信している。

◆9月22日 ニューヨーク市の国際平和デーイベント

◆9月22〜24日 World beyond War(戦争のない世界)が世界会議「軍国主義に対する非暴力の抵抗」をオンライン開催

◆9月30日 ウィスコンシン州マディソンで「ウクライナの平和を訴える」

◆10月1日 マサチューセッツ州ボストンで「戦争終結のためのグローバル行動―集会とデモ」/ペンシルベニア州キング オブ プラシャでロッキード・マーチン社への抗議―など多数

◆10月2日 カリフォルニア州サンタクルーズ「爆弾ではなく食べ物を」

◆10月4〜5日 ワシントンDCでPEACE in UKRAINEとCODE PINKが「ウクライナの平和追求は緊急課題」

◆10月6日 ハワイ州ヒロで「ウクライナ戦争終結に向けた街頭集会」

◆10月8日 ワシントン州シアトルで「ウクライナ戦争阻止集会」―などなど

◆DSA国際委員会も9月13日、公式Twitter(X)で「国際委員会は国際行動週間を協賛することを誇りに思う。私たちは、多くの団体とともに停戦と交渉による解決を求める」とDSAの呼びかけ(注)を紹介し、SNSでも拡散している。

最大労組の軍事支援支持阻止へ ストップ戦争連合がキャンペーン 英国

 英国の反戦団体Stop the War Coalition(STWC、ストップ戦争連合)は、英国最大労組TUC(労働組合会議、約550万人)大会(9/11)で、BMG(一般労働組合)が英国政府によるウクライナ軍事支援への支持を求める動議を提出したことを受け、阻止キャンペーンを繰りひろげた。

 STWCのリンジー・ジャーマンらはTUC傘下の労組、組合員に訴えた。

 「ウクライナ戦争にTUC大会がどのような立場をとるかを懸念している。

 STWCは、ロシアのウクライナ侵攻が起こったその日に侵攻を非難し、また 長年にわたる西側の政策がこのような事態を招いたという確信を明らかにした。しかし今、問題なのは、いかにして戦争を可能な限り早く終結させるかである。必要なのは和平交渉であり、停戦である。英国政府は当初からこのような政策に反対し、全力で妨害してきた。

 大会で出された動議は、事実上保守党の政策に沿い、和平交渉を要求していない。それは、和平交渉開始前に、ロシアが2022年2月以降に占領した領土だけでなくクリミアからの撤退も要求している。英国政府内で最も強硬派の立場である。

 さらに、英国政府がウクライナへの軍事援助を拡大することを約束している。また、ロシアによる労働組合の権利否定を正当に攻撃しているが、ウクライナの組合と民主的権利への猛攻撃には沈黙している。

 決議案の修正がない場合、平和の立場に立ち、保守党の戦争挑発政策に反対していただきたい」

 主要労組の賛成で動議は可決されたが、FBU(消防士労組)などが勇敢に反対し、多くの反対があった。

 STWCは「反戦運動は停戦と交渉を求め続ける」(9/12)と宣言している。


(注)DSAの呼びかけ

 ウクライナ戦争は、ウクライナとその労働者階級への災禍であり、核戦争の危険を増大させ、世界的な経済危機を悪化させる、私たちすべてにとって恐ろしい脅威である。私たちはロシアの侵攻に反対し、停戦合意によるロシア軍の撤退を要求する。NATO(北大西洋条約機構)拡大と西側の攻撃的アプローチが危機を引き起こしており、NATO拡大の停止を要求する。米国とNATOの軍事介入と、交渉による解決を損なうだけの軍事援助に反対し、一般ロシア人を傷つける制裁にも反対する。

 ウクライナ戦争にノー、外交と平和にイエス。大規模な世界的反戦統一行動のためにともに参加しよう。
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