2023年09月29日 1790号

【祝園弾薬庫をフィールドワーク 京都も報復攻撃対象に】

 政府は5年間で43兆円の軍事費の内4兆円をかけ、大規模弾薬庫の建設や核攻撃にも耐えるよう基地の強靭化を行おうとしていますが、今年度の「大型火薬庫の整備計画」(58億円)では、全国4か所での整備計画の一つとして京都府精華町の祝園(ほうその/防衛省HPでは「ほうぞの」)弾薬庫の大規模化(調査費4億円)が挙げられています。北京まで届くような長射程ミサイル等を大量に備蓄する大規模弾薬庫の建設計画です。

 祝園弾薬庫は、戦時中の大阪府枚(ひらかた)方市禁野(きんや)火薬庫の爆発による代替え施設として建設され、「東洋一の弾薬庫」として戦争で活用されました。9月16日、フィールドワークを行い、弾薬庫について学びました。

 弾薬庫近くの「軍事鉄道鉄橋跡地」は戦争遺跡であり、現地には案内板が設置されています。分屯地の3か所の門からは内部の目視ができませんので、事前に航空写真やドローン規制区域図(防衛省)で状況把握しました。

 参加者は「知らなかったら基地があるとわからなかった」「住宅密集地、学術研究都市に近い基地であり、敵基地攻撃した場合、報復攻撃効果≠フ点で格好の標的となり得る」など感想を語っています。敵国攻撃能力を持つとは、日本全土が攻撃の対象となると覚悟≠キることを意味しますが、京都も沖縄同様、報復攻撃の対象となりつつあります。

 9月30日には、近隣駅での宣伝、基地への申入れを予定しています。

(沖縄平和連帯京都南部の会・神田高宏)

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