2023年09月29日 1790号

【万博止めればカジノも止められる/寝屋川市民の会が講演学習会】

 9月16日、寝屋川市内で「夢洲(ゆめしま)カジノを止める寝屋川市民の会」が「カジノを止める市民のつどい」を開催し、25人が参加。講師の藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)が「夢洲は負の遺産でない 夢洲カジノは止められる」と題して熱く語った。

 「現在、海面の埋め立てを規制する法律は5つありますが、夢洲では無視されています。夢洲へ渡るアクセスは1本の橋と地下鉄(未開通)と道しかありません。もともと廃棄物の埋め立て地です。当初の万博建設費1250億円はどんどん上がり、インフラ整備費(今年度予算)だけで大阪市は800億円を負担。雨風対策も不可能なので、プレハブのパビリオンなんて台風で飛んでいってしまう。汚染のひどいところに噴水、PCB1万袋の上に駐車場と、無茶苦茶です。80bの杭を打っても、マヨネーズ状軟弱地盤の上だから、間違いなく沈む。若い子がオンラインカジノで苦しめられる未来にしないために、今、大阪・関西万博を止めましょう」

 「実際のところ、万博は止めてよいのでしょうか?」の質問に、藤永さんは「世界的にこの万博の問題点は共有されつつあります。『こんなに汚染している会場に世界から客を迎えることはできない』は、必ず国際的に認められる。MGMも撤退したがっているカジノを止めるために、その入り口である万博を止める。一緒にがんばりましょう」と応じた。万博とカジノが止められることを参加者は確信した。

 藤永さんが公述人の一人となる10月8日「夢洲IR・カジノ府民公聴会」(12時半〜、大阪市生野区民センター)も呼びかけられた。

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