2023年10月06日 1791号

【議会を変える 大阪府大阪狭山市議 小芝ひでとし 今はゼロ 小中学校にエレベーターを】

 大阪狭山市の9月市議会で、私は6月議会に続いて小中学校へのエレベーター設置を強く求めました。

 大阪狭山市には10校の小中学校がありますが、エレベーターを設置している学校は1校もないのです。

 私が長年勤めてきた大阪市では廃校等が決まっている学校以外の400校近い学校すべてにエレベーターを設置させています。どの学校にもエレベーターを必要とする子どもたちがいます。車いすの子、骨折や捻挫をしている子もいます。音楽発表会などで重い楽器を移動させる時もあります。学習参観に孫の姿を見にこられるお年寄りもおられます。学校にもエレベーターが必要なのです。

 6月議会での当局の答弁は、校舎の老朽化が進んでいるので、校舎の建て替えの機会を捉えて設置をはかるというものでした。事実、大阪狭山市の学校は、狭山中学校の築55年をはじめとして10校中6校が、法定耐用年数の47年を超える危険な校舎なのです。

 9月議会では、校舎改築計画を至急策定することを求めるとともに直ぐに建て替えできない学校については、エレベーター棟を作りエレベーター設置を進めるべきだと追及しました。

 しかし、当局は、現在策定中の公共施設再配置計画に基づき進めていくとしていますが、具体的なスケジュールは示していません。エレベーターの設置についても、既存の施設(給食用エレベーター)の併用の検討を進めるとの回答を得ているものの、児童生徒が必要な時に使えるエレベーターの新設には未だ言及されていません。

 現在、大阪狭山市には約32億円の財政調整基金があるといわれています。その財源を有効に活用し、早期の校舎改築とすべての小中学校へのエレベーター設置をめざして議会内外の活動を強めていきたいと決意しています。

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