2023年10月06日 1791号

【各地でMDS集会/国際連帯で軍拡と戦争止める】

 MDS(民主主義的社会主義運動)は9月23〜24日、滋賀・大津市、大阪市、千葉・市川市など8地域で集会を開き、「戦争を止めるためにMDSとともに全力を」と訴える基調報告(2面参照)をはじめ、秋の闘う方針を示した。

カジノ阻止は可能/闘いの展望を拓く 大阪市

 23日大阪市集会では、2人のメンバーがMDSの必要性についてアピールした。糸賀孝子さんは「資本主義が引き起こす戦争、環境破壊、原発事故などに怒りがわく。それを変える力は自分自身が持っている」と署名活動の広がりを示した。松田幹雄さんは自らの裁判闘争を「MDSの一員として譲れぬ闘い」と語る。それぞれ、MDSの組織的な運動が変化を生み、勝利の展望を切り拓くと強調した。

 その実例が大阪IRカジノ阻止の闘いだ。MDSはカジノの問題点を府民に知らせ、反対運動の輪を広げることに全力を上げてきた。10月8日の府民公聴会に政府、府市を参加させるために国会議員や弁護士など137人の賛同署名を集めた。大阪府内38の市町村から議員・元議員89人が名を連ねている。府全体への広がりを示している。

 カジノ闘争について報告したMDS山川よしやす書記長は、国土交通省が9月22日、実施協定案認可を強行したことに触れ「チャンスだ」と語った。府市が認可申請したその日に審査委員会が見解を示すなど行政の対応に焦りが表れているからだ。カジノ事業者が工事着工後でも契約解除できる項目さえも認めている。攻めどころ満載だ。

 闘いの展望を拓くMDSへの参加が呼びかけられた。


秋の闘いスタートへ 11・23沖縄参加の若者も発言 滋賀

 9月23日、MDS滋賀集会を開催しました。

 集会基調では、軍拡を阻止し、戦争推進勢力=グローバル資本の徹底した利潤追求に対してこれを規制し、民主主義的社会主義に進む取り組みを提案。秋季の運動のスタートを切る集会となりました。

 20代の女性から、今年10月開始の「インボイス制度が難しい。どういう制度か」との質問が出され、議論になりました。個人事業を営む参加者もおり、質問に応え制度の説明もありました。「中小零細企業や個人事業者から税をまき上げるシステム」であり、物価高騰、増税、介護保険料の引き上げなど軍拡、戦争社会に突き進む岸田政権下で生活破壊がもたらされることが浮き彫りになりました。

 また、11月23日の沖縄県民大集会に参加する若者から「沖縄の人たちの運動や思いを友人に報告し働きかけていく」との発言も。予定されている12月ZENKOスピーキングツアー集会での報告が期待されます。

 生活破壊、軍拡、戦争社会を許さない秋の闘いのイメージを打ち出し共有した集会となりました。

(MDS滋賀 岩崎晴彦)


放射能汚染水を海に流すな!の行動の強化、継続を確認 千葉

 千葉地域では24日、市川市でMDS集会を開催した。

 8月24日に開始された福島原発事故汚染水の放出から1か月。報道ではモニタリング調査で安全性を確認∞中国の海産物輸入禁止処置はけしからん≠ェあふれる。マスコミでの表現は「汚染水」という言葉すら使えない状況だ。

 東海第2原発(茨城県東海村)動かすな!市川共同行動は、月1回駅頭行動を継続。また、原発賠償裁判を支援する会では、事務局を担ってきている。とりわけ注目されるこの汚染水問題をどうとらえるかの意見交換がなされた。

 代々木公園「ワタシのミライ」集会で小出裕章さんは「汚染水の海洋投棄を否定すると、六ヶ所村の原子燃料サイクル施設(大量のトリチウム放出計画)の否定につながる。だから政府は強行する。原子力の根幹になる闘いです」と語っていた。通常の原発運転でのトリチウム放出は、白血病の増加が指摘されている。デブリにふれた汚染水は、なおさらリスクが大きい。陸上保管などの代替策もあるのに海洋放出しかないというのが、政府の立場だ。

 放出されたから終わりでなく、ずっと続く課題になった。広く訴えていきたい。

(MDS千葉 山口兼男)

STOP!インボイス

 「岸田総理に“史上最多オンライン署名”を届けようアクション」に1000人が結集。集会終了時の午後8時半には、SNSのインボイス反対署名は52万3986筆に達した(9月25日 首相官邸前、詳報次号)。

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