2023年10月06日 1791号

【戦争を止める11・23へ大結集を/「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」設立・キックオフに800人】

 9月24日、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」設立・キックオフ集会が沖縄市民会館大ホールで開催され、市民800人の参加で大きく成功した。

 共同代表の具志堅隆松さんは「遺骨収集の時に、沖縄戦を避けるすべはなかったのか考える。もし日本軍が沖縄に来なかったら、米軍が上陸しても沖縄戦は起こりえない。沖縄から中国軍を攻撃させないだけでなく、沖縄に配備されたミサイルは撤去させないといけない」と発言する。

 来賓あいさつではオール沖縄会議の金城徹共同代表も登壇。「保守の仲間が抜け落ちていった。私は自民党市議の前は園長。ある保護者が、辺野古に基地を押し付ける政府の姿勢に『こんなことのために子を産み育ててきたのではないのに』とつぶやいた。辺野古反対は県民の総意。私は最後の最後まで闘いの先頭に立ち、玉城デニー知事を支える覚悟だ」と表明した。

万人参加へ若者が提案

 若者から、阿利斎生(ありいつき)さんが「波照間(はてるま)にルーツを持ち、石垣で生まれ育ち、与那国にも住んでいた。島には美しい歌や祭りがある。これらは私のアイデンティティの一部。島が戦場になることは私自身を失うことだ。一人ひとりが失いたくない身近な大切なものに置き換えた時、この運動に参加する意味はきっとある」と力強く発言。11月23日県民大集会に向けて若者運営チームを設立し、SNS発信、ブース、Tシャツ・ステッカー販売、クラウドファンディングなどを準備する。

 事務局長の山城博治さんは「戦争を止めるためには県民が大結集して政府に物申さなくてはいけない。今日集まった皆さん一人ひとりが主人公だと思い、周りに声かけし、11月大集会につなげたい」と呼びかけた。

 事務局の平良友里奈さんは、集会に万人が集まりたくなる内容を提案。童話『スイミー』では小さな魚が大きな魚に対抗して集まり大きな魚のふりをして撃退する。スイミーのように結束し、沖縄に戦争を持ち込む日米政府に立ち向かい追い出す。それを沖縄の県魚ミーバイをモチーフにした「スイ.ミーバイ」の3b×10bの巨大アートを参加者で描くというものだ。

 最後に宣言案(3面別掲)を満場の拍手で確認した。

ZHAP署名も240筆以上

 会場でZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)の第二次署名も呼びかけた。一時は長蛇の列ができ、240筆以上が集まる。11月23日はZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)も全国50人以上の参加で連帯を強めたい。

(ZENKO共同代表 田中拓真)



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